ようこそ!「もしもし雑学通信社」へ

「人生・生き方」「教育・子育て」「健康・スポーツ」などについて考え、雑学的な知識を参考にしながらエッセイ風に綴るblogです。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

孫の「ヒトが人になっていく過程」に感動!そして、感謝!!

今までほぼ1日置きに遊ぶ時間をもつことができていた2才になったばかりの初孫H(男児)に、土・日を挟んだり昨日まで東京へ出張したりするなどが重なって5日間ほど会えなかった。私はこの間、何とも物足りない気分に陥り、寂しさが心に沁み込んでくるよ…

安楽死するための哲学~小浜逸郎著『癒しとしての死の哲学』から学ぶ~

今まで私は、誠実かつ真摯に医療に取り組んでいる医者たちの本音として勧めている「自然死」のことや、西部邁氏の自死の動機としての「尊厳死」的な死生観など、人間の「死に方」について言及した記事をいくつか書いてきた。そこで今回は、その「死に方」の…

「無」の思想とは…~西部邁氏と佐伯啓思氏の「無」についての論争から~

前回、西部邁氏の「自裁死=自殺」の真意について過去に執筆していた記事を再構成して掲載した。その西部氏と40年以上も親交があった、京都大学名誉教授で現在はこころの未来研究センター特任教授である佐伯啓思氏が、『死と生』という近著の中で西部氏の…

西部邁氏の「自裁死=自殺」の真意とは…~西部邁著『死生論』から探る~

前回の記事において、2月のNHK・Eテレ「100分で名著」で取り上げられているオルテガ著『大衆の反逆』のテキストの中で講師の中島岳志氏が解説している内容をまとめながら、西部邁氏の主張について言及した。その記事を執筆している時に、昨年1月に…

懐疑することを懐疑しない!?~西部邁著『大衆への反逆』における主張~

前回の記事で、2月のNHK・Eテレの「100分de名著」で取り上げられている『大衆の反逆』のテキストに書かれている内容、特に第2回(2月11日放送分)「リベラルであること」の中島岳志氏の解説内容について触れた。そこで今回は、その最終回になる…

保守は本来リベラルだった!~オルテガ著『大衆の反逆』に学ぶ~

現在の我が国の政党政治の対立軸はアメリカに倣って「保守」対「リベラル」という構図になっていると、私を始め多くの国民は認識していると思う。つまり、「保守」と「リベラル」というのは、主に政局的に対立する考え方や立場であると暗黙の内にとらえてい…

「生涯学習」の考え方から発展させた新しい時代の学び方について(2)

前回の記事では、「ワークアズライフ」の生き方や「学び続けること=仕事をすること=生きること」の三位一体論の考え方を一人一人の国民に保障するためには、これからの学校教育の在り方はどうあればよいのかという問いを発したところで締めくくってしまっ…

「生涯学習」の考え方から発展させた新しい時代の学び方について(1)

近年、「生涯学習」という言葉を見聞きすることが多い。元々は学校期以後の教育全般については「社会教育」という言葉で表現していたが、昭和40年にユネスコのポール・ラングランが初めて提唱した「生涯教育」という言葉によって、「社会教育」という概念…

ここらで一休み、一休み!…~当ブログの運営方針についての見直し~

当ブログを開設して約2か月半経過し、記事の投稿数も50を超えた。当初から私は投稿数が50に達したら、それまでの当ブログの運営方針を見直そうと思っていた。 そこで今回は、開設した際におぼろげながら立てたブログ運営方針や、現在までの運営状況等を…

運動習得能力の低い者に対する個に応じた指導について

ここのところ、障がいのある子や運動の苦手な子に対する指導法の工夫例について書く記事が続いた。その要締は、「個々の子どもの障がいや発達の特性や行う運動の構造的な特性を踏まえて、少し努力すれば達成する課題を設定して解決させながら、ステップ・バ…

「泳げない子を泳げるようにする指導」の在り方について

前回の記事で、ある方の「水泳教室」の実践記録に基づいて、障がいのある子や運動の苦手な子に対する指導法の工夫例を取り上げた。そこで今回は、今から3年半ほど前にある授業研究会において公開された小学校体育科の水泳学習の授業展開や、助言者として参…

障がいのある子や運動の苦手な子に対する指導法の工夫について

前回と前々回の記事で、小学校体育科の公開授業の展開概要や参観所感について書いた。その際に、アダプテットスポーツの特性や教育的意義について述べ、その考え方は障がいのある子や運動が苦手な子に対する指導・支援の在り方を再考する上で有効であること…

小学校体育科でアダプテットスポーツを学ぶ意義について考える

前回の記事で、地元の国立大学教育学部附属小学校で開催された本年度の教育研究大会における体育科・公開授業について取り上げた。私は現職の時、当附属小学校に15年間勤務したことがあり、退職後も毎年度この教育研究大会に参加している。そして、その参…

小学校体育科で扱うアダプテットスポーツの特性について考える

今月1日(金)と2日(土)の両日に地元の国立大学教育学部附属小学校で、本年度の教育研究大会が開催された。私はその二日目に公開された6年生の体育科授業「シッティングバレーボール!―共生・共汗・共働―」を参観するとともに、その後の分科会にも参加…

医者の本音・ホンネ(5)~「平穏死」という選択~

「医者の本音・ホンネ」シリーズの記事は、前々回で取りあえず締め括るつもりだったが、一昨日たまたま立ち寄った古本屋で『「平穏死」という選択』(石飛幸三著)という本を見つけた。パラパラとページをめくって斜め読みをしてみると、ある意味の「自然死…