ようこそ!「もしもし雑学通信社」へ

「人生・生き方」「教育・子育て」「健康・スポーツ」などについて考え、雑学的な知識を参考にしながらエッセイ風に綴るblogです。

健康・スポーツ

目を見張った孫たちの成長ぶり!~二人の孫の近況報告を兼ねて~

3月中旬から4月中旬の週末の休日は、私的な行事や活動等で忙しく、ブログの記事を執筆する心身の余裕がなかった。そのため、ここ3週間ほど近く更新することができず、何となく焦りのような気持ちに襲われていた。そこで今回は、それらの行事や活動等にお…

江戸時代の村医者の矜持に共感!~青山文平著『本売る日々』を読んで~

11月に入って、喉の痛みや鼻づまり、肩こりなどの花粉症のような症状が起きて、ついには声が出なくなってしまったので、2日(金)の午前中に年次有給休暇を取ってかかりつけの耳鼻咽喉科で診てもらうと、何と「風邪だ。」と言われた。この2~30年ほど…

腎臓の機能低下を防ぐにはどうしたらいいの?~高取優二著『人は腎臓から老いていく』から学ぶ~

7月20日(木)に当市の医師会健診センターで受けた「日帰り人間ドック」の結果報告書が、8月3日(木)に自宅へ送付されてきた。早速、総合判定を見てみると、何と「5 精密検査を必要とします。」に星印が付いているではないか!一体、何の検査項目が引…

人間をトータルにみるための視点について~榊原哲也著『医療ケアを問いなおす―患者をトータルにみることの現象学―』から学ぶ~

書店で『医療ケアを問いなおす―患者をトータルにみることの現象学―』(榊原哲也著)という書名を見た時、私はサブタイトルの「トータルにみる」と「現象学」という言葉に強く惹かれた。その理由の一つは、私が現職中に子どもの問題行動を理解する視座として…

久し振りに学び合う楽しさを体験した!①~「愛媛教育研究大会」に参加して~

2月3日(金)に開催された第101回愛媛教育研究大会(幼稚園・小学校の部)へ参加させてもらった。新型コロナウイルスの感染拡大のために、この2年間はオンラインでの開催だったので、対面での開催は3年振りである。私は午前中2つの体育科の公開授業…

何でも「歳をとる=老化」のせいにしてはならない!~平松類著『老化って言うな!』から学ぶ~

「歳をとると、眼も老化するからしかたないね。」 「白内障の手術をすることにしたよ。」と妻が告げた後の私が言った言葉。 「歳をとると、首を痛めることがよくあるよ。」 「原因は分からないけど、首の左側が痛いのよ。」と妻がつぶやいた後の私が言った言…

「最後の活動期」と言われる70代をどう過ごすか?~和田秀樹著『70歳が老化の分かれ道―若さを持続する人、一気に衰える人の違い―』から学ぶ~

前回は、久し振りに「健康・スポーツ」のカテゴリーの記事を投稿した。ここ数年は自分の第2の人生をどう過ごしたらいいか、新たに始めた特別支援教育指導員の仕事をどうしていけばいいか、また二人の孫とどう関わったらいいかなどについて考えることが多く…

「心療整形外科」で腰痛を治す!~谷川浩隆著『腰痛は歩いて治す―からだを動かしたくなる整形外科―』から学ぶ~

先日、5回目の新型コロナウイルスのオミクロン株対応2価ワクチンを接種した。幸い副反応はほとんど出なかったので、いつも通り食後のウォーキングを妻と共にした。そもそも私がウォーキングを始めたきっかけは、55歳の時に受けた人間ドックの結果、中性…

自由意思の尊重より、運命論の方が慰めになる!?~平野啓一郎著『マチネの終わりに』を読んで~

8月13日(土)に新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。前日の夕方から発熱し夜には38.2度まで上がってしまったため、24時間対応の受信相談センターへ架電した。その際に紹介された市内のある耳鼻咽喉科での抗原検査の結果である。覚悟はしていた…

多忙な日々を過ごしたこの2週間ほどを振り返る!

先週から今週に掛けて、公私ともに超多忙な日々を私は送っていた。そのため、当ブログの記事を綴ることはもちろん、読書の時間を確保することもままならなかった。ブログの更新を2週間ほどできなかったのは、久し振りではないかと思う。別に決めている訳で…

「食べる」ことについてちょっと考えた~吉村萬壱著『生きていくうえで、かけがえのないこと』を読んで~

『生きていくうえで、かけがえのないこと』という本を当ブログの以前の記事(2021.8.19付)で取り上げたことがある。ただし、その時の著者は批評家の「若松英輔」氏であったが、今回は芥川賞作家の「吉村萬壱」氏である。なぜ二人が同じタイトルの…

「解離性障害」って何?~柚月裕子著『ウツボカズラの甘い息』を読んで~

ロシアによるウクライナへの武力侵攻が激化し、3月4日には稼働していたウクライナ南部にある欧州最大級のサポロジェ原発を砲撃し、制圧した。稼働原発への軍事攻撃は史上初であり、もし誤って稼働している原子炉を砲撃していたら1986年のチェルノブイ…

特別支援教育って、「発達障害」のある子どもたちを支援する教育のこと?~岡崎勝編著『発達障害 学校で困った子?』から学ぶ~

愛知県名古屋市で40年以上、小学校教員を経験して現在は非常勤講師(理科)をしている「岡崎勝」という人がいる。おそらくもう70歳を迎えようとする年齢ではないかと思うが、今から約30年前に私は彼の名前をある本を読んで知った。その本というのは当…

コロナ禍で「濃厚接触」という言葉の導入がもたらした副作用について~古田徹也著『いつもの言葉を哲学する』から学ぶ~

新型コロナウイルスのオミクロン株の感染力がすごい。東京都はあっという間に過去最高の1万人超えになり、本県でも過去最高の新規感染者数を連日記録している。今のところ重症化するリスクは低く、無症状や軽症の陽性患者が多いらしい。しかし、だからとい…

新型コロナの“第5波”が収束している束の間に考えたこと~福岡伸一・伊藤亜紗・藤原辰史著『ポストコロナの生命哲学―「いのち」が発する自然(ピュシス)の歌を聴け―』を読んで~

11月に入ってから、急速に新型コロナウイルスの感染者数が減ってきた。本県でもここ数日、感染者0名が続いていて、知事も恒例の記者会見で「“第5波”は収束した。」という主旨の発言をしていた。それに伴って、社会経済活動もコロナ前の日常性を取り戻そ…

約3か月振りに馴染みの喫茶店へ出掛けました!~「まん延防止等重点措置」の解除を受けて~

10月になり、全国的に「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」が全面解除になった。本県もしばらく継続されていた「まん延防止等重点措置」が解除になり、我が家でも今まで継続していた外食自粛を解禁することにした。まずは、2日(土)の午前中、約…

改めて「ボッチャ」の魅力について語る!~東京パラリンピック2020「ボッチャ」個人の脳性麻痺BC2の決勝戦を振り返りながら~

先週末、教育相談業務として市内の小規模校を訪問した際に、小学3・4年生の合同体育でパラスポーツの「ボッチャ」に似たゲーム大会をしていた。ジャックボール(目標にする球)や個々のマイボール(投げる球)は、新聞紙を丸めてプラスチックの買い物袋に…

じいじが0番目に好き!~孫Hの近況報告を兼ねて~

毎週土曜日の半日、孫のHは我が家に遊びに来るのが習慣のようになっている。11時前に訪れた先週の土曜日は、日中の温度が35℃近くに上がったので、駐車場の空きスペースを利用してこの夏最後のプール遊びをした。カーポートの上に日差し除け用のシートを…

コロナ禍で開催されていた東京オリンピック2020を振り返って…

「ゴォーッ、ゴォーッ」という強風の音で目覚めた私は、すぐに階下に降りてテレビのリモコン・スイッチを入れ、NHKの台風情報を見た。8月8日の夜間、九州に上陸した台風9号は、今朝には広島県へ再上陸して北上しているところだった。県下には、まだ土…

コロナ禍でも、生後5か月を経た孫Mもすくすく育っています!

先週の日曜日に2回目のコロナ・ワンチンの接種を無事終え、私自身は少し安心した気持ちになっているが、東京オリンピック・パラリンピック大会の開幕が間近に迫った東京都では新型コロナウイルスの感染が爆発的に拡大している。感染力が強まったインド型の…

老後は「回想」によって孤独を楽しもう!~五木寛之著『孤独のすすめ―人生後半の生き方―』から学ぶ~

先日、梅雨の合間の晴れ日に、私が中学生から大学生時代に住んでいた場所辺りを散歩してみた。その場所というのは現在の自宅がある町の隣町なので、徒歩で30~40分ほどあれば回ることができる。今まで仕事をしていた頃は当時を思い出すこともほとんどな…

なぜ人は「退屈」するのか?私は「退屈」とどのように向き合うのか?~國分功一郎著『暇と退屈の倫理学』から学ぶ⑩~

いよいよ本書に関する10回連続記事の最終回になった。今回は、前回からの宿題である、著者の総括的な結論を受けて、私なりに今までの生き方や在り方を振り返りつつ、私を不意に襲った実存的な問題(「暇」の中で「退屈」してしまうという事態にどのように…

動物も「退屈」することはあるのか?~國分功一郎著『暇と退屈の倫理学』から学ぶ⑦~

首都圏の1都3県に発出されていた「緊急事態宣言」が解除された途端に、いわゆる“第4波”があっという間にやってきた。つい先日までは新型コロナ・ウイルスの新規感染者数がほとんどいなかった我が県でも急増してきて、数日前には今までの最高値を更新した…

気晴らしと絡み合った「退屈」は、人間の生の本質?~國分功一郎著『暇と退屈の倫理学』から学ぶ⑥~

ここ数日、昼夜を問わず孫Mがぐずった時に寝かし付ける世話に追われている。そのために、上腕筋が張ったり睡眠不足になったりしてきて、多少疲れ気味である。その上、一人目の4歳の孫Hが一昨日に嘔吐の症状が起き、病院でウイルス性胃腸炎の診断を受けた…

孫Hの「ストライダー」とのかかわり方の変容とその魅力について~Hの近況報告を兼ねて~

今月11日(木)の「建国記念の日」は、男児の初孫Hの満4歳の誕生日であった。…んっ、この冒頭のフレーズは、1年ほど前(昨年2月24日)にアップした「この半年ほどの間に変容してきた初孫Hの育ちの様子と私たちじじばばのかかわり方について反省的に…

「疎外」と「パワハラ」から脱し、「生命」と「人権」を守るために退職しました!

前回の記事で1月のEテレ「100分de名著」を取り上げ、『資本論』の中でカール・マルクスは、資本主義社会における生産性の向上によって「構想」と「実行」が分断されることで、資本家が労働者に対する「支配」を強め、そのために労働者が「疎外」される…

介護の本質とは…~三好春樹著『介護のススメ!―希望と創造の老人ケア入門―』から学ぶ~

先日、介護福祉士の資格をもつ方による「介護のこころ」と題する講演をたまたま聴く機会を得た。約2時間の講演だったが、認知症の高齢者を介護した豊富な経験談をリアルに再現するような巧みな話術に引き込まれている内に、あっという間に時間が過ぎた。笑…

「認知症」はなるのではなく、つくられるの?~村瀬孝生・東田勉共著『認知症をつくっているのは誰なのか―「よりあい」に学ぶ認知症を病気にしない暮らし―』から学ぶ~

前回の記事を綴って以後、私は「認知症」や「介護」について関心が高まり、近くの書店に行くとそれらに関連する本をつい立ち読みしてしまう。そんなある日、馴染みの古書店の新書版が並んでいる書棚の中から、ある本の書名が私の目に飛び込んできた。『認知…

『黄落』後の老父に対する介護の日々を知り、私なりに考えたこと~佐江衆一著『老い方の探求』を読んで~

老親介護を題材に描いて、第5回ドゥマゴ文学賞を受賞したベストセラー小説『黄落』の著者である佐江衆一氏が、先月29日に肺腺がんのために86歳で逝去したことを、翌日の新聞記事で知った。私の書斎前の廊下の隅に置いてある小さな本棚の中には、佐江氏…

学校スポーツと男性性との関連について考える~多賀太著『男らしさの社会学-揺らぐ男のライフコース』を手掛かりにして~

私が中学校・高校時代、部活動として「野球」をしていたことは、以前の記事にも書いたことがある。しかし、その入部の動機については、触れることはなかった。その理由は、幼少の頃から「草野球」に親しんできていたので、「野球部」に入部するのは当然の成…