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「人生・生き方」「教育・子育て」「健康・スポーツ」などについて考え、雑学的な知識を参考にしながらエッセイ風に綴るblogです。

健康・スポーツ

運動習得能力の低い者に対する個に応じた指導について

ここのところ、障がいのある子や運動の苦手な子に対する指導法の工夫例について書く記事が続いた。その要締は、「個々の子どもの障がいや発達の特性や行う運動の構造的な特性を踏まえて、少し努力すれば達成する課題を設定して解決させながら、ステップ・バ…

「泳げない子を泳げるようにする指導」の在り方について

前回の記事で、ある方の「水泳教室」の実践記録に基づいて、障がいのある子や運動の苦手な子に対する指導法の工夫例を取り上げた。そこで今回は、今から3年半ほど前にある授業研究会において公開された小学校体育科の水泳学習の授業展開や、助言者として参…

障がいのある子や運動の苦手な子に対する指導法の工夫について

前回と前々回の記事で、小学校体育科の公開授業の展開概要や参観所感について書いた。その際に、アダプテットスポーツの特性や教育的意義について述べ、その考え方は障がいのある子や運動が苦手な子に対する指導・支援の在り方を再考する上で有効であること…

小学校体育科でアダプテットスポーツを学ぶ意義について考える

前回の記事で、地元の国立大学教育学部附属小学校で開催された本年度の教育研究大会における体育科・公開授業について取り上げた。私は現職の時、当附属小学校に15年間勤務したことがあり、退職後も毎年度この教育研究大会に参加している。そして、その参…

小学校体育科で扱うアダプテットスポーツの特性について考える

今月1日(金)と2日(土)の両日に地元の国立大学教育学部附属小学校で、本年度の教育研究大会が開催された。私はその二日目に公開された6年生の体育科授業「シッティングバレーボール!―共生・共汗・共働―」を参観するとともに、その後の分科会にも参加…

医者の本音・ホンネ(5)~「平穏死」という選択~

「医者の本音・ホンネ」シリーズの記事は、前々回で取りあえず締め括るつもりだったが、一昨日たまたま立ち寄った古本屋で『「平穏死」という選択』(石飛幸三著)という本を見つけた。パラパラとページをめくって斜め読みをしてみると、ある意味の「自然死…

プロレスって、プロのレスリングのことではないの!?

先日、夕方のニュースで、北海道の小樽運河にある赤レンガ倉庫の冬景色が映し出された。私はつい懐かしい感情が湧いてきた。というのも、今から2年ほど前の晩秋に私たち夫婦が翌春に結婚を控えた二女と一緒に道南地方へ旅行した時、当該の場所を訪れていた…

医者の本音・ホンネ(4)~「自然死」のすすめ~

前回の記事で取り上げた『どうせ死ぬなら、「がん」がいい』の読書経験をきっかけにして、その著者の一人である中村仁一氏が2012年1月に出版して50万部を超えるベストセラーになったという『大往生したけりゃ医療とかかわるな~「自然死」のすすめ~…

医者の本音・ホンネ(3)~どうせ死ぬなら「がん」がいい!?~

前回の記事の最後に、がん治療に関する「医者の本当のホンネ」を知りたいと書いたが、私のその願いを叶えてくれそうな本を見つけた。それは『どうせ死ぬなら「がん」がいい』(中村仁一、近藤誠著)という新書である。 著者の一人、中村仁一氏は1940年生…

医者の本音・ホンネ(2)~もうがまんができない!~

前回の記事で、『医者の本音―患者の前で何を考えているのか―』(中山祐次郎著)という本を取り上げた。その矢先、何気に私の書斎(と言えるほどの広い部屋ではないが…)にある書棚を眺めていたら、同名異字の『医者のホンネ』(柴田二郎著)という本を見つけ…

医者の本音・ホンネ(1)~医者は患者の前で何を考えているのか?~

本年1月5日の記事の中で、医者の中には患者に対して傲岸不遜な態度を取り、心を傷つけるような〈言葉〉遣いをする者が少なからず存在する実例を踏まえて、医者に対する批判的意見を述べた。実際に私自身に起こった出来事だったので、その時には「一体全体…

「アダプテットスポーツ(障がい者スポーツ、パラスポーツ)」のもつ特性について

前回の記事で、車いすバスケットボールという障がい者スポーツ(パラスポーツ)体験に触れた内容を取り上げた。その記事を執筆中に、1年ほど前にある研修会で体験したことを思い出したので、今回はその時の体験内容と所感を思い出しながら書いてみたい。 あ…

障がい者にとってスポーツをすることの意味とは?

今月19日(土)の午後、本県の身体障がい者福祉センターにおいて、オリンピアン・パランピアンとスポーツを楽しむ「ジャパンスポーツフェスタin○○~スポーツでみんなの笑顔をつなごう~」(障がい者スポーツ理解促進フェスティバル)が開催され、私も一市…

これからのスポーツ振興の方向性について

平成29年に策定された「第2期スポーツ基本計画」を受けて、昨年3月にスポーツ庁より『スポーツ推進アクションガイド』が策定・公表された。本ガイドの目的として「スポーツの魅力や意義を国民に知ってもらうこと、スポーツ参画の阻害要因に対するアプロ…

やってはいけないウォーキングとは?

ここ数回の記事で、「ウォーキング」がどの世代にも親しみやすい運動であることとか、目的別の「ウォーキング」の効果的な活用法とかについて言及してきた。そのような中、休日に近くの書店を訪れて何気なく気になる本を探していた時、『やってはいけないウ…

全世代が取り組みやすい種目は「ウォーキング」なのだ!

昨年2月にスポーツ庁から公表された平成29年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」に目を通す機会があった。本調査は昭和54年度から概ね3年ごとに実施してきた「体力・スポーツに関する世論調査」を踏襲するもので、「スポーツの実施状況等に関…

ウォーキングの効果的な活用法について

私は約10年前から夕食後、妻と共に50分間ほどのウォーキングをしている。始めたきっかけは、当時受けた人間ドックの検査結果で「高脂血症予備軍」と診断されて、その予防法の一つと考えたことによる。高脂血症を予防する第一歩は、動物性脂肪を取りすぎ…

『東京都の地域スポーツクラブに関する平成29年度調査研究報告書』から学ぶ

東京都に設立している「総合型地域スポーツクラブ」は、創設までの経緯や諸事情を鑑み、敢えて「総合型」という冠を省いて「地域スポーツクラブ」と称している。その『東京都の地域スポーツクラブに関する平成29年度調査研究報告書』(公益財団法人・東京…

熊本県総合型クラブ交流報告書「リセット!そしてスタート!」から学ぶ

もう2年9か月ほども前になるが、平成28年4月に発生した「熊本地震」は最大震度7を観測し、熊本県内に甚大な被害をもたらした。そのような状況下、熊本県の「総合型地域スポーツクラブ連絡協議会」(SCS火の国クラブネット)は復旧・復興に向けて立…

「総合型地域スポーツクラブ」による地域活性化はできているのか!?

前回の記事で紹介した「総合型地域スポーツクラブ」(以下、「総合型クラブ」)には、「健康寿命の延伸」や「地域スポーツ環境の充実」、「地域コミュニティーの再生」、「地域経済の活性化」等という我が県の政策課題を解決する役割が秘められていると私は…

「総合型地域スポーツクラブ」とは?~その理念と我が県内の現状について~

「総合型地域スポーツクラブ」(以下、「総合型クラブ」)という名称を聞いたことがある人はまだまだ少ないのではないだろうか。 そこで今回は、「総合型クラブ」の理念と我が県内の現状について書いてみたい。 「総合型クラブ」とは、「地域住民が生活する…

「テニスプロ」の過酷とも言える現実!~関口周一プロのエピソードから~

新年早々、プロテニス界から朗報が入ってきた。現在、世界ランキング9位の錦織圭選手が、ブリスベン国際テニスを初制覇し、2016年2月のメンフィス・オープン以来約3年ぶりとなるツアー大会通算12勝目をマークしたのである。優勝賞金約992万円を…

箱根駅伝における「学連選抜」の選手が問われるチームワークの精神とは?

箱根駅伝の総合5連覇に挑んだ青山学院大学だったが、復路は優勝したものの往路の誤算が響いて結局は2位に終わってしまった。総合優勝は東海大学。同大学は往路も復路も2位だったが、全ての選手が自分の持てる力を出し切って走り、まさに総合力によって4…

腰椎椎間板ヘルニアを自力で改善する方法について

前回までに書いたように、腰椎椎間板ヘルニアによる左下肢の激痛に初めて襲われた日から、約2年の月日が過ぎた。現在、左下肢の痛みはほとんどなく、時々わずかなしびれを感じる程度である。このような症状の改善は患部の様子の違いにも表れている。下図の…

『言葉で治療する』ということ~闘病生活を支えたB医師の<言葉>~

私が二番目の整形外科病院を初めて受診し、問診や触診、X線及びMRI検査の画像解析等から「腰椎椎間板ヘルニア」だと診断された際に、B医師は「痛みがひどく、辛そうですね。私も同じ病気で苦しみました。この病気は治り、今の激痛から解放される日は必…

痛みと闘う日々(3)~「腰椎椎間板ヘルニア」発症の誘因について~

夜、とんぷくの消炎鎮痛剤を服用しても、依然として断片的な睡眠時間しか取れない情況が続いていた。また、最近、左臀部の鈍痛という症状が加わった。そこで、12月14日(木)、1週間ぶりに二番目の整形外科病院を再々度受診し、これらの情況を愁訴した。…

痛みと闘う日々(2)~「自然治癒力」と「精神力」について~

12月9日(金)に、二番目の整形外科病院を再度受診した。朝・昼・夜(寝る前)と服用して日中は一定の効果があった今までの鎮痛薬(過剰に興奮した神経から発信される痛みの信号を抑え、痛みを和らげる薬)以外に、夜、数時間眠った後に起きると必ず襲っ…

痛みと闘う日々(1)~「腰部脊柱管狭窄症」?「腰椎椎間板ヘルニア」?~

昨年最後になった前回の記事で、痛みについて2年ほど前に妻に起こった出来事を書いた。そこで、新年最初の今回は、その同時期に私自身に起こった出来事を、当時の手記を手掛かりにして書いてみたい。しかし、何分にもかなりの時間が経過しており、記憶が曖…

痛みを解消するには「統合医療」という方法が有効!

私は妻に「あなたは発熱や痛みに対する耐性力が乏しく、大袈裟だ。」とよく言われている。確かにちょっと熱が出たりすると、「しんどい、しんどい。」という言葉が口をつく。また、持病の腰痛が起こったりすると、「痛っ、痛っ。」と無意識に言ってしまう。…

身体の「正しさ」をどうとらえ、どう守るのか?~教育の原理について~

前回の記事にも書いたが、私は哲学や倫理学という学問に興味・関心をもっている。だから、それらに関連した本を買ったり市立図書館で借りたりして読むことがある。今回は、その中で私が尊敬している大谷大学文学部教授で哲学・倫理学を専攻している鷲田清一…