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腰椎椎間板ヘルニアを自力で改善する方法について

   前回までに書いたように、腰椎椎間板ヘルニアによる左下肢の激痛に初めて襲われた日から、約2年の月日が過ぎた。現在、左下肢の痛みはほとんどなく、時々わずかなしびれを感じる程度である。このような症状の改善は患部の様子の違いにも表れている。下図のように当初のMRI画像(縦断面図)では、ヘルニア(髄核)が突出して神経根を圧迫している様子がよく分かった。(図1)それに対してそれから約3か月後のものは、ヘルニアがほとんど消滅している様子がよく分かった。(図2)私が患ったような突出型ヘルニアの場合、体内の免疫細胞(マクロファージ)が異物とみなして食べていくので、数か月で自然消滅することが近年判明したらしい。私は主治医の診断と治療方針を信じ、疼痛治療薬を服用しながら痛みと闘う決意をして、症状の改善を待った。その甲斐あって、約3か月後には左下肢の痛みはほとんどなくなったのである。

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      (図1)

    ↓

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      (図2)

     しかし、それ以後、少し活発な身体運動を行うと、左臀部と左ふくらはぎに多少の違和感とわずかなしびれが残るようになった。痛いわけではないが、何となく不気味な感じがする。「再発したら嫌だなあ。」と言うのが本音である。そこで、現在の症状をさらに改善したいと考えて、近くの書店で購入したのが、『椎間板ヘルニアは自分で治せる!』(酒井慎太郎著)である。

 

 本書は、腰や首の椎間板ヘルニアをはじめ、ひざ痛・肩こりなどを施術する「さかいクリニックグループ」代表の酒井氏が、既に突出したヘルニアを引っ込めたり、痛みやしびれを解消したりする簡単な方法を実践的に紹介している本である。この方法のポイントは、「椎間板ヘルニアをじわじわと進行させる関節異常をうまく矯正し、正常な状態に戻していくこと。」(直接的アプローチ)と「関節異常を進行させる“従来の生活習慣”を止め、正常な状態に導く“新しい生活習慣”を取り入れること。」(間接的アプローチ)の二つ。また、腰と首は密接にリンクしているので、「それらの関節のケアはセットで行うとよいこと。」さらに、腰や首の関節異常を放置していると、最終的にはひざ関節や股関節までトラブルに見舞われるようになるので、「上半身である腰と首の段階で関節トラブルをしっかり治す必要があること。」…

 

 では、具体的に私が現在行っている腰椎椎間板ヘルニアを自力で改善する幾つかの方法を紹介しよう。

 

    まず、直接的アプローチとしては、〔基本のストレッチ〕として「腰のテニスボール体操」と「オットセイ&ネコ体操」を行う。そして、進行度に応じて「腕上げ上体ひねり」「腰椎回旋テニスボール体操」等を追加していく。また、しびれがひどい時には「脚L字ストレッチ」を行う。

 

    次に、間接的アプローチとしては、「体重の約七割を後にかけるようにして立つ」「腕を後に引くイメージで振り、脚を後に蹴り出す時にひざを伸ばすように歩く」「上半身は立つときの姿勢と同じにし、骨盤が傾かないように椅子に深く座る」「少し硬めの敷布団で、枕は外すか、低いものを使ってなるべく仰向けに寝る」「少しぬるめのお湯(39℃くらい)に、首まで10分程度浸かって体を芯まで温める」等々。

 

    現在、私は腰椎椎間板ヘルニアを患う前に行っていた「夕食後のウォーキング」を、妻と共に再開している。また、私の趣味の一つになった「気楽な週末テニス」も楽しむことができている。折に触れて上述の腰椎椎間板ヘルニアを自力で改善する方法を実行しているからか、調子はまずまず。今後もこの方法を実行しつつ、継続的に運動やスポーツに親しみ、心身共に健康な日々を送っていきたいと考えている。