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「老後」生活を安心して過ごすために~荻原博子著『年金だけでも暮らせます―決定版・老後資産の守り方―』から学ぶ~

     表題の中にある「老後」という言葉はあまり好きではないが、もうすぐ満65歳になるのだから甘んじて使うことにして、私たち夫婦の「老後」生活の現状と近未来をまず素描してみる。

 

 私たち夫婦は娘を二人授かったが、その娘たちは既に結婚しそれぞれ独立している。私たちの自宅から近距離に住んでいる長女には、もうすぐ2歳8か月になるHという男児がいる。以前の記事で何度も書いたが、私たち夫婦はその初孫Hを預かる機会が結構多いので、Hと関わったり遊んだりするのが私の生きがいの一つになっている。また、次女は車で約1時間半の距離にある他市に嫁いでいるが、何かと用事を見つけては帰省してくれる。さらに、妻の実家は車で約15分の距離にあり、そこには義母と義姉夫婦が同居している。長女と孫Hはここにもよく訪れてお世話になることが多いので、私たち夫婦も愉しい時間を共有することが多い。最後に、私のいわゆる近親者は県外に居住しているので、日常的な付き合いはない。しかし、私は元教員ということもあり、現職中から多くの先輩や同僚、部下たちとの交流があったし、現在も親しく交流活動をしている先生が多い。その方々との飲み会は年に何回かあり、その度に懇親を深めている。本当に有難いことである。

 

 次に、仕事についての今までの経歴と今後の予定については、概ね次の通りである。まず、地元の国立大学教育学部を卒業して満60歳で定年退職するまでの第一の人生は、国・公立の小中学校の教員として勤務した。38年間、常に子どもたちの声の聞こえる職場で充実した教員生活を過ごすことができたのは、幸いなことであった。その後、本県における生涯スポーツ社会の実現のために地域スポーツの普及・振興を図ることを目的とした公益財団法人に奉職することができ、本年度末には5年間の勤務を終え退職する予定である。では、来年度以降はと言うと、以前の記事の中で少し触れたことがあるが、教職員共済生活協同組合の本県事業所長として3年間程度勤務することになると思う。私の現在の希望としては、心身共に元気であれば、満70歳まではその後も何らかの仕事をしたいと考えている。したがって、私が描いている満70歳までの「老後」生活においては、「給料」と「公的年金」を合わせた収入額で特別な贅沢さえしなければ何とか経済的には心配することはないと思う。ただし、病気や怪我等による療養生活を余儀なくされるなどして、仕事ができなくなるような事態になればまた違った情況になると思うが、まあ「公的年金」と「今までの多少の貯え」で何とか凌げるだろうと、あくまでも楽観的な見通しをもっている。

 

 しかし、問題なのは満70歳以降の「老後」生活である。そこで、私はそのための備えとしてどのような手立てを講じればよいかを知りたくて、近くの書店でその参考となりそうな本を探してみた。すると、『年金だけでも暮らせます―決定版・老後資産の守り方―』(荻原博子著)という本を見つけたので、早速購入して一気に読み通してみた。読後の感想を率直に述べれば、「現状のままで特別な手立てを講じる必要はない」というところか。その根拠を以下に簡潔にまとめてみよう。

 

 まず、収入額のほぼ全てを占める「公的年金」額に関しては、私が満65歳から受給することになる「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の合計額と、3歳下の妻が受給することになる「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」などの合計額、さらに「振替加算」額を合わせれば、現在の収入額である「給料」と満61歳から受給していた「特別支給の老齢厚生年金」(報酬比例部分)や「特別支給の退職共済年金」などの合計額と同程度か多少上回ることになる。したがって、収入額における心配はないと言える。

 

 次に、支出額に関しては、現在の消費支出の内容が基本的には変わらないだろうと予測できる。簡単に内訳を言えば、自宅の住宅ローンを完済しているので住宅費はかからない。食費や光熱・水道費、家具・家事用品費、衣類・美容費、交通・通信費などは現状を維持するつもりである。ただし、今までよりは旅行に行く機会を多少増やしたいと考えているので、教養・娯楽費は少し増える見込みである。また、保健・医療費や交際費についても、自分たちが病気や怪我等をした場合の医療費や交友関係のある方に対する慶弔費が今までより増えることが予測される。しかし、著者が本書の中で強調しているように「出費を最低限に抑えて、現金を減らさない」という原則を守っていくことを常に心掛けたいと思っているので、それほど消費支出総額が増えることはない。したがって、支出額における心配もそれほどないと言える。

 

 さらに、家計最大の出費になる「保険」についても定年退職時に、それまでに加入していた「生命保険」や「損害保険」等を見直したので、今ではほとんど無駄な保険料を支払っていない。また、退職金を見込んで取引のある銀行が勧誘してきた各種の「投資」(ほとんどが投資信託)話も一切お断りをして、著者が主張しているように「今は投資をしない選択がベスト」を実践している。本書に解説されている「悪化する金融環境」に関する内容を読んでみて、改めて私たち夫婦が「老後」生活における支出内容を見直したことの妥当性を確認することができた。

 

 以上、満70歳以降の「老後」生活のために「現状のままで特別な手立てを講じる必要はない」根拠になることを簡潔にまとめてみた。「老後」生活を安心して過ごすためには、やはり経済的な心配があまりないことは必要条件になるのではないかと考える。もちろんそれだけで「安心して」過ごせるかと言えば、十分条件にはならない。「心身の健康保持」は大切な条件になるので、この点での備えはこれからもしっかりと取り組んでいきたい。