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紛失物を見つけるための心得について~私や同僚が鍵を紛失した事例から~

   加齢による老化現象の現われの一つか、私は最近よく物を紛失することがある。例えば、少し前になるが、メガネをどこかに置いてしまって、探し出すまでにかなりの時間がかかってしまったことがあった。また、先日は職場でスマホを紛失してしまい同僚にも心配を掛けてしまったこともあった。幸い、業務内容の打合せを行った園長室にある応接セットのソファーの間で見つけることができた。さらに、ある休日には、自家用車と自宅玄関の鍵を束ねているキーホルダーが、いつもは入れているセカンドバックのポケットに入っていないので、外出前にその探索のために結構な時間を費やしてしまったこともあった。このように自分の身近な持ち物を紛失することが、私は若い頃に比べて多くなったと思う。でも、2週間ほど前には私より随分年下の同僚も、職場の事務所玄関のマスターキーを紛失してしまい、それを探索するために1時間ほど多くの者を巻き込んでしまう失態を演じていたので、物を紛失することは年の問題だけではないのかもしれない…。

 

 そこで今回は、私だけではなく誰でも物を紛失することがあると思うので、私や同僚が鍵を紛失した事例を取り上げて、結果的に探し出すことができた手順を一般化して「紛失物を見つけるための心得について」まとめてみたいと思う。

 

 まず、私の事例から。休日の午前中、私たち夫婦は前日に予約してあったカラオケ店に向かおうと身支度をして、約束した入店時刻の30分前には自宅を出ようとした。カラオケ店までは車で10分ほどかかるが、ゆとりをもって少し早めに出発しようと思っていたのである。ところが、玄関ドアの錠を閉めようと、鍵を取り出すためにいつも外出する際に携帯するセカンドバックのポケットの中を探ってみた。すると、指先が鍵に触れる感じがない!「えっ、鍵がない。いつも入れている鍵がない。」と、私は少しうろたえながら呟いた。すると、妻が「バックの他のポケットに入れているんじゃないの。それか、どこかに置き忘れたかよ。」と、また物忘れの症状が出たのと言わんばかりの反応。私は、すぐにセカンドバックの他のポケットを手探りしたが、やはりない。「じゃあ、家の中のどこかに置き忘れたのかなあ。」と私は独り言とも、妻に問うともはっきりしないニュアンスで言葉を発し、急いで靴を脱ぎ捨ててリビングへ向かった。

 

    普段、ときに鍵を入れておく小さな竹かごの中にもない!1階と2階にあるトイレの中にもない!!2階の書斎の机の上にもない!!!どこを探しても玄関と自家用車の鍵を束ねたキーホルダーがないのである。私は慌ててしまい、頭が真っ白になりかけて呆然と立ち尽くしてしまった。すると、書斎のパソコンを置いてあるキャスター付きワゴンに掛けてあった真新しいショルダーバックが視角に入った。「もしかしたら、このバックの中に入れたかな?」と半信半疑の面持ちで、恐る恐るそのポケットに手を入れてみた。「あった!」間違いなく見慣れたキーホルダーがそこにあったのである。

 

 そう言えば、今年の正月の自分へのお祝いにと、以前から欲しかったグレーのショルダーバックを買っていたのである。そして、今年になって初めて妻とカラオケに行く際に持って行こうと、前日からそのショルダーバックの中に入れておいたのである。そうそう、そうだった。私はやっと前日の自分の思考と行動について思い出すことができた。普段、しないようなことをしたから忘れてしまったのだ。

 

 次は、職場の同僚の事例を振り返ろう。その日は女性の同僚が朝当番で事務所玄関を最初に開けた日だった、当番業務を行った後、彼女は私たちが日中勤務している体育館事務室に帰ってきて、慌てた様子で「私、玄関のマスターキーがないんです!」と言った。「えっ、でも朝、玄関の錠を開けたんでしょう?」と皆が声を挙げた。「はい、確かに錠を開けてからこのリックサックのポケットに入れたんです。」との答え。「でも、そこにないんなら、事務所のどこかに置き忘れなんじゃないの?」「それか、もしかしたらこの事務室へ来るまでの間に落としたんじゃないの?」とそれぞれが思い思いに自分の仮説を披露した。「それも考えて探してみたんですが、ないんです。でも、もう一度、事務所から探し直してみます。」…その後、しばらくの間、彼女は探し直していた。でも、やはり見つからず、体育館の事務室へ再度戻ってきた。「どこを探し直しても、どこにもないです。どうしよう…。」と、困惑顔。そこで、私は上述の自分の事例を思い出し、「玄関を開けた後、何をした?」と尋ねた。「玄関ガラスのブラインドを開けました。」「両手で?」「はい。」「じゃあ、その時に普段とは違う行動を取らなかった?それと普段持っていない物をもっていなかった?」「いや、いつもどおり…。」と、何度も探したリュックサックのポケット以外のポケットに手を入れた。「あった!こんなところに入れていたんだ。」彼女は、やっと玄関の錠を開けて、ブラインドを開ける際に大切な鍵を失くさないように、とっさにしっかりと口が閉まる普段とは別のポケットに入れたのを思い出すことができたみたいであった。普段、しないようなことをしたから失念してしまったのだ。

 

 最後に、この二つの事例から学ぶことができる教訓、つまり「紛失物を見つけるための心得について」箇条書きにしてまとめておこう。

 

① 紛失物を最後に確認した時間や場所をしっかりと思い出す。

② その際、その時その場の情況において自分が何を優先して思考や行動をしようとしたかを、なるべく落ち着いて客観的に思い出す。

③ 思い出したら、その後で普段とは違った思考や行動をしなかったかもう一度振り返る。

④ その際、先入観をもたないで振り返ったり、他人の客観的な意見を参考にしたりした上で、心当たりの場所を丁寧に探す。

 

 何だ、当たり前のことだろうと思った読者も多いであろう。しかし、このような当たり前のことが、物を紛失した際の心の動揺や不安に駆られた行動の中で忘れてしまっているのである。皆さん、私たちは普段、その瞬間、その瞬間、無意識に思考を巡らせたり、行動したりすることが多いので、物を紛失した時には上述のような当たり前の「紛失物を見つけるための心得について」を思い出してくださいね。もちろん物を紛失しない方がいいんだけどね…。