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新型コロナウィルスの集団感染の防止について考えた!

 今、世界各国の政府は、いかにして新型コロナウィルスの集団感染によるパンデミックを起こさないように対応するかで、頭を悩ませている。日本政府も2月下旬から「多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等の中止・延期・規模縮小等の対応要請」や「全国の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の一斉休校要請」等の対応をしてきているが、かえってそのために様々な社会的・経済的問題等が噴出している。その上、現在、国会では新型インフルエンザ流行を踏まえて整備された特別措置法に、新型コロナウィルス感染症を追加する法改正に関する可否について議論されており、まだまだ混乱が続いていきそうな状況である。

 

 そこで今回は、私たち一般市民にとって一番不安に思っている新型コロナウィルスの集団感染の防止について、考えたことを綴ってみたいと思う。

 

 昨年11月下旬、中国湖南省武漢市で発生した新型コロナウィルスは、その後アジア・ヨーロッパ・北米・アフリカ・オセアニア等の90以上の国や地域に拡散し、3月7日現在で世界の感染者数は10万人を超え、死者数は3400人以上に達した。変異によって感染力を強めたのではないかと言われている。主な症状は、高熱・咳・息切れ・呼吸困難・全身倦怠感・吐き気・筋肉痛等で、顕著な合併症が肺炎である。また、高齢者や病気を患っている人の多くが重症化しているのも、その特徴の一つである。

 

 感染経路は、現在調査中であるが、患者と濃厚に接触することによる「飛沫感染」、ウイルスに汚染された環境にふれることによる「接触感染」が考えられており、感染拡大を防ぐためにはこれらの感染経路を遮断する方策が有効になる。しかし、我が国では散発的に複数の感染者が発生している例が見られる。そのために、濃厚接触者を中心に感染経路を追跡調査することにより感染拡大を防ぐ対策を講じている。

 

 具体的には、感染者の約8割の方は他の人に感染させていない半面、他の2割の方の中からは、スポーツジムや屋形船・ビュッフェスタイルの会食・雀荘・スキーのゲストハウス・密閉された仮設テントなどで一人の感染者から複数に感染させた事例が報告されている。このような集団感染の共通点は、「換気が悪く」、「人が密に集まって過すような空間」、「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」である。したがって、国内での感染拡大を最小限に抑えるために、小規模な患者の集団(クラスター)が次の集団を生み出すことを防止することが大切になる。

 

 そこで、厚生労働省は、クラスターが発生した自治体と連携して、クラスター発生の早期探知、専門家の派遣、データの収集分析と対応策の検討等を行っていくため、国内の感染症の専門家で構成されている「クラスター対策班」を設置し、各地の支援に取り組んでいる。また、国民に対しては集団感染の防止のために、次のようなお願いをしている。

 

○ 換気が悪く、人が密に集まって過すような空間に集団で集まることを避けること。

○ イベントを開催する方々は、風通しの悪い空間や、人が至近距離で会話する環境は、感染リスクが高いことから、その規模の大小にかかわらず、その開催の必要性について検討するとともに、開催する場合は、風通しの悪い空間をなるべく作らないなど、イベントの実施方法を工夫すること。

 

 今のところ、私の勤務場所である総合運動公園の体育館は使用中止にしていないが、昨日の土曜日の共同利用の実態を踏まえれば、上記のお願い事項の許容範囲を超えている状況ではないかと思う。特にバスケットボールは直接身体を接触するスポーツなので、濃厚接触に当たるのではないかと考える。早急に、当運動公園の体育館・弓道場等の屋内スポーツ施設は使用中止という決断をすべきではないか!当運動公園は県営スポーツ施設なので、迅速に県の所管部局の適切な判断を望みたい。

 

「危機管理は早め早めに対応するのが、鉄則である!」