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孫Hの「ストライダー」とのかかわり方の変容とその魅力について~Hの近況報告を兼ねて~

 今月11日(木)の「建国記念の日」は、男児の初孫Hの満4歳の誕生日であった。…んっ、この冒頭のフレーズは、1年ほど前(昨年2月24日)にアップした「この半年ほどの間に変容してきた初孫Hの育ちの様子と私たちじじばばのかかわり方について反省的に考える」という記事の冒頭と同じような気がする。これって、以前買って積読状態にしていた本をまた古書店で買ってしまうことがあるように、人間は同じような言動を無意識に繰り返すということなのかなあ。それとも、これは老化現象の一つなのだろうか。何だかちょっと不安な気持ちになってしまう。

 

   それは兎も角、Hがこの世に生を受けて4年という月日が流れ、約2か月後には現在通園している「認定こども園」の年中組に進級する。孫の成長スピードは本当に速いものだと実感するが、その成長ぶりを間近に見ることができる私たちじじばばは幸せである。しかも、日常的にHにかかわり合う機会に恵まれていることがとても嬉しい。また、そのおかげでいつも元気と勇気をもらっていることが有難い。

 

 日々そんな思いを抱きながら、私は当ブログでHに関する記事を今までに何度か綴ってきた。最初は一昨年2月27日付けの「孫の「ヒトが人になっていく過程」に感動!そして、感謝!!」という記事。Hが1歳3か月頃の様子について興奮気味に綴った。それからその年の前半で7回も、Hの成長ぶりと私たちじじばばのかかわり合い方について綴った記事をアップしていたが、後半は0回、昨年は年間を通して3回というように少なくなってきた。このような実態の理由は、私たちじじばばのHへの関心が低くなったわけではない。むしろ関心の高さはより増していると思うが、3歳半頃を境にしてHの心身の発達情況が大きく変容して目を見張る成長ぶりを見せてくれており、私たちじじばばはその対応に追われているからである。つまり、Hの成長スピードに私の筆が追い付かないというのが実情なのである。

 

 そこで今回は、久し振りにHの目を見張る成長ぶりの一端として、「ストライダー」(商品名なので一般的には「ランバイク」というべきなのかな?)とのかかわり方の変容の様子を振り返りつつ、その魅力について綴ってみたいと思っている。もし小さいお子さんのいる父母やお孫さんのいる祖父母の方々で、「ストライダー」のことをまだ知らない人に少しでも参考になれば幸いである。

 

 まず、「ストライダー」の紹介から。「ストライダー」とは、ペダルがなく、地面を足で蹴るランニングバイクのこと。重さはわずか3キロと一般的な三輪車より軽く扱いやすい、1歳半から5歳の子どもを対象とした乗り物玩具である。もともとはアメリカのライアン・マクファーランド氏が、2007年に2歳の息子さんのために市販の自転車を改造して作ったことがはじまりだそうである。その後2009年に日本に上陸し、口コミでその良さが広がった。そして、2010年に世界初のレース「STRIDE CUP」が日本で開催されことをきっかけにして、2011年頃から爆発的に売れ始めたらしい。

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 一昨年の5月頃に放映された「羽鳥慎一モーニングショー」で取り上げていた録画を妻に観せられて、私は「ストライダー」のことを初めて知った。昨年の11月中旬頃のことである。「運動に対してやや臆病なHに、今年のクリスマス・プレゼントとして贈ってあげたいのだけど、どう思う?」と、妻は私に尋ねた。私は「2歳ぐらいの子でも乗ることができているから、大丈夫じゃないかなあ。」と賛成し、その週末には近くの自転車販売店へ出掛けた。「ランバイク」の種類はいくつかあったが、私たちは機能性や安全性等を考慮してやはり「ストライダー」にした。その際に、ヘルメットや手袋、肘や膝のプロテクターも一緒に購入した。色はブルーで統一した。そして、私たちじじばばはHになるべく早く挑戦させたくて、クリスマスまで待てず11月下旬にはHに贈ってやった。その後すぐ、長女夫婦はある児童公園にHを連れて行き、初めて「ストライダー」に挑戦させたらしいが、乗って走ることに対する不安があったのか、走るコースが砂地だったので走りにくかったのか、他の子が誰も乗っていなかったからなのか、短時間で挑戦を止めてしまったらしい。

 

 私たちじじばばは、Hが「ストライダー」に喜んで挑戦しなかったのが不本意だったので、12月上旬に当市の郊外にある「ランバイク」専用のコースを設置しているオフィシャル・パーク「○○○の森」へ、私の愛車に乗せてHを連れて行ってやることにした。出発前にはHにヘルメットや手袋等を着用させて「カッコいい!よく似合うよ!!」と少し煽てて、Hに意欲をもたせるように振る舞った。しかし、私たちも初めて行く所だったので、専用コースで速く走る子ばかりがやっていたらHが劣等感をもってしまうのではないか、難しいコースにかえって怯えてしまうのではないかなど、逆効果にならないか様々な心配や不安を 抱えながら現地に着いたのである。

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 ところが、Hは初めて訪れた「○○○の森」の専用コースに興味津々。練習している子は少なく、しかもそのほとんどが初心者レベルだったので、臆病なHでも抵抗なく一緒に参加できるような状況だった。Hはコースの途中に設置されている入場口から入ると、すぐに「ストライダー」に乗って歩き始めた。サドルにはお尻を乗せず、ハンドルをもって歩いているような感じで何ともぎこちなかったが、前を行く何人かの子たちに付いていった。そして、何とかコースを一周して私たちの前を通った時、Hは「たのし~いっ!」と大声で叫んだのである。他の子たちが黙々と練習している中、一人満面の笑みを浮かべながら…。私たちじじばばも自然と笑顔になった。二周目を終えた時には、「じーじ、ばーば、ストライダーはおもしろいよ!」と言いながら私たちの前を通り過ぎて行った。結局、Hは昼食を挟んで4時間ほど専用コースを何回も回って「ストライダー」の練習をした。15時過ぎに会場を後にした車内のバックミラーには、Hの満足気な表情が映っていた。

 

 その後、Hは私たちと3回、長女夫婦と3回、合わせて6回も「○○○の森」に連れて行ってもらい、「ストライダー」に乗って走る楽しさを味わった。ここ最近では1月24日(日)に私たちじじばばと行った。その時のHは、漕ぐ速さがそれまでより速くなり、コーナーもスムーズに回れるようになっていた。そして、たまたまその時に来ていたすごく速く走る子を意識して、何周も練習していた。また、12月26日(土)に私と一緒に行った近所の児童公園では、坂道になっている所で「ストライダー」に乗り、結構なスピードで走る快感を何度も味わった。あの怖がりのHにしては、結構、勇気のいるチャレンジだったのだが…。

 

 以上、Hの「ストライダー」とのかかわり方の変容の概要について綴ってみたが、その様子を私が観察しながら考えた「ストライダー」の魅力は、次のような点である。

○ 足が着けるという安心感の中で、蹴る・進む・曲がる・止まるなどの動作において「うまくいかない⇒うまくいった」という課題達成の楽しさを直感的に味わったり、他の子と競争する楽しさを自然に味わったりすることができるので、自己信頼感や向上心を培うことができる。

○ 安全を守るためには、ヘルメットや手袋・プロテクターを身に付けることが大切だと実感的に分かる。

○ 上述の結果として、身体のバランス感覚が磨かれたり、体幹が鍛えられたり、短距離走のフォームを身に付けたりすることができる。また、安全を守るために必要なルール感覚を身に付けることができる。

 

 Hは今日も長女に「○○○の森」へ連れて行ってもらったようだ。昨年11月下旬にプレゼントとして贈って以来、Hが「ストライダー」に乗って走るという運動遊びに意欲的に取り組んでいる様子なので、私たちじじばばは満更でもない気分に浸っている、今日この頃なのであります。