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熊本県総合型クラブ交流報告書「リセット!そしてスタート!」から学ぶ

    もう2年9か月ほども前になるが、平成28年4月に発生した「熊本地震」は最大震度7を観測し、熊本県内に甚大な被害をもたらした。そのような状況下、熊本県の「総合型地域スポーツクラブ連絡協議会」(SCS火の国クラブネット)は復旧・復興に向けて立ち上がり、「総合型クラブから地域を盛り上げよう」と各種研修会や交流事業「リセット!そしてスタート!」、補助事業等を実施した。

 

 そこで今回は、その中の交流事業の内容概要を紹介しながら、私なりの所感をまとめてみたい。

 

 平成28年11月19日(土)、キャンプ場や温泉施設をもった「四季の里旭志」(地震被害のためスポーツ施設が利用できないため)で、SCS火の国クラブネットは(公財)熊本県体育協会と共催して県内「総合型クラブ」32団体(89人)の参加を得てクラブ交流大会を開催した。

 

 〈第1部〉は午前10時から開会式を行い、その後「ペットボトルでピザ作り体験~楽しく・美味しく食育&防災について学ぶ~」と題した全体会をもった。震災後、ガスや電気が使えない状況があったため、廃材や木炭を熱源に調理できる食事と、「生きる力」の知恵を学ぶ思いから、講師を招聘して楽しく、美味しく学ぶペットボトルピザ作りの体験を行うという内容である。

 

    次に、午後からは「エコノミークラス症候群予防セミナー~震災が人体に及ぼした影響の理解と対策~」と「ノルディックウォーキング体験~楽しく皆で歩きましょう~」と題した二つの分科会をもった。エコノミークラス症候群のメカニズムや予防法を学んだり、皆で楽しくノルディックウォーキングをしたりして交流する内容である。

 

    さらに、レクリエーションプログラムとして「リラックスヨガ体験~心と身体を開放し、豊かな時間を…~」、引き続いて「玉入れタイムレース~ブロック対抗で体を動かそう~」を行った。震災からの復旧・復興のために頑張り心身共に疲れているスタッフに少しでもリラックスする時間をもってほしい。また、参加者を県北・県央・県南のブロックに振り分けて対抗戦を行い交流の絆をより深めてほしい。そのような願いをもってプログラムに入れた内容である。そして、参加者全員で記念撮影を行って閉会したのは、午後5時。私はプムグラムがとても充実した内容だと感銘した。

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 〈第2部〉は午後5時から「語ろう会」を行った。バーベキューをしながら震災後の話をしたり、他愛のない話をしたりして交流を深めた。参加者のアンケート結果では、四段階評価が「全体満足3.37点」という高評価になっており、この交流事業が大きな意味をもったことが推察される。

 

    また、参加者の中には「今回の研修会は、非常によかった。体験する研修会は準備される方が大変と思うが、今後につながるので続けてほしいと思う。事務局の方々、お世話になりました。」や「楽しかったでーす。しっかり交流できました。」という声もあり、日頃地域のために頑張っているクラブスタッフの方々が、このような交流事業で心身共にリフレッシュ、リラックスされたことが大変よく分かった。

 

    我が県の「総合型地域スポーツクラブ連絡協議会」では、近年やっとささやかな研修の場として県下の「総合型クラブ」が集まって意見交換を行う会議を始めた。今後、これを熊本県のような交流大会に成長させていくことが、私たち「広域スポーツセンター」の使命だと考えている。