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「人生・生き方」「教育・子育て」「健康・スポーツ」などについて考え、雑学的な知識を参考にしながらエッセイ風に綴るblogです。

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

健康診断と職場の健康管理との関連について考える~亀田高志著『健康診断という「病」』を参考にして~

今月26日(月)に、65歳を迎える節目の人間ドックを受診した。場所は、本県の総合保健協会という公益財団法人の建物である。3年前にも受診した場所なので、当日の朝は8時に自宅を愛車でスタートしてから10分間ほどで迷うことなく会場へ着くことがで…

文章を要約するコツについて~野矢茂樹著『大人のための国語ゼミ』から学ぶ~

地元の私立大学看護学科の学生に対する特別講義「役に立つ読解力を身に付けよう」の後半の授業に備えて、私は今『大人のための国語ゼミ』(野矢茂樹著)という本を読んでいる。著者は現在、東京大学大学院総合文化研究科教授で哲学を専攻している方である。…

「哲学とは何か」「何のための哲学か」という根元的な問いに答える!…~NHK別冊100分de名著・西研特別授業『ソクラテスの弁明』を読んで~

私の書棚にはプラトン著『ソクラテスの弁明』が2冊並んでいる。角川文庫と岩波文庫のそれである。角川文庫の方は、私が以前に買ったもので白い表紙が目立っている。岩波文庫の方は、もう30年ほど前に私が地元国立大学教育学部附属小学校に勤務していた頃…

公教育の本質に基づいた「よい」教師の資質とは…~苫野一徳著『どのような教育が「よい」教育なのか』から学ぶ③~

現職中はもちろん現職を退いてからも、私は子どもたちにとっての望ましい教師の在り方について、常に考えてきた。したがって、本書を読んだ際にも、著者の苫野氏が「よい」教師の資質について論述している内容に特に注目して読んでみた。 そこで今回は、著者…

公教育で育成すべき〈教養=力能〉とは…~苫野一徳著『どのような教育が「よい」教育なのか』から学ぶ②~

著者の苫野氏は、公教育の本質を「各人の〈自由〉および社会における〈自由の相互承認〉の〈教養=力能〉を通した実質化」と端的に定式化している。そして、本書の中で各人の〈自由〉も社会の〈自由の相互承認〉も、各人の一定の〈教養=力能〉がなければ、…

「よい」教育を求めるための適切な方法とは…~苫野一徳著『どのような教育が「よい」教育なのか』から学ぶ①~

前回まで連続3回分の記事内容は、私が15年前に教育臨床学的な視点から執筆した教育実践論文「思春期の子どもにかかわる〈他者〉としての教師のあり方を探る~中学校現場における学習指導や生徒指導のあり方に関する考察を通して~」であった。私自身が今…

思春期の子どもにかかわる〈他者〉としての教師のあり方を探る~中学校現場における学習指導や生徒指導のあり方に関する考察を通して~③

(前回から続く) 4 思春期の子どもにかかわる<他者>としての教師のあり方 筆者は,従来から<人間形成型>の学習指導のあり方を追究するとともに,<温情派>教師の立場に重心を置きながら生徒指導のあり方を具体的に実践してきた。しかし,本年度,前述…

思春期の子どもにかかわる〈他者〉としての教師のあり方を探る~中学校現場における学習指導や生徒指導のあり方に関する考察を通して~②

(前回から続く) 2 思春期の子どもにとっての中学校 K中学校の生徒たちは,休憩時になると友達同士で戯れ,時にはお互いの身体を乱暴に扱うことを楽しんでいる。特に男子生徒にこの傾向が強い。女子生徒はどちらかと言えば,友達関係に鋭敏で常に仲間づく…

思春期の子どもにかかわる〈他者〉としての教師のあり方を探る~中学校現場における学習指導や生徒指導のあり方に関する考察を通して~①

前回の記事で、東京都内の荒れた公立中学校に勤務したことがある鹿嶋真弓氏の教育実践の一部を紹介しながら、「教職のもつ魅力や醍醐味」について綴った。その際、私が管理職として中学校勤務の経験があることに触れた時、今から15年ほど前に教頭として教…