2018-01-01から1年間の記事一覧
私は妻に「あなたは発熱や痛みに対する耐性力が乏しく、大袈裟だ。」とよく言われている。確かにちょっと熱が出たりすると、「しんどい、しんどい。」という言葉が口をつく。また、持病の腰痛が起こったりすると、「痛っ、痛っ。」と無意識に言ってしまう。…
私の書架には古びた岩波文庫の『エミール』の上・下巻が並んでいる。本当は中巻も加えて三巻なのだが、中巻はない。若い頃、上・下二巻と勘違いして古書店で購入し、上巻の途中まで読んで根を上げてしまったからである。教師として「教育はどうあるべきか」…
前回の記事にも書いたが、私は哲学や倫理学という学問に興味・関心をもっている。だから、それらに関連した本を買ったり市立図書館で借りたりして読むことがある。今回は、その中で私が尊敬している大谷大学文学部教授で哲学・倫理学を専攻している鷲田清一…
今月のNHKEテレ「100分de名著」で取り上げていたのは、17世紀のオランダの哲学者・スピノザの『エチカ』であった。私はたまたま10日(月)の夜に第2回「本質」を視聴し、講師の哲学者で東京工業大学教授の國分功一郎氏の見事な解説と、司会者の…
「健康」というととかく身体面に目が行きがちである。確かに病気になったり怪我をしたりすると、日常生活を円滑に営むことが難しくなるので、私たちにとって「体の健康」はとても大切な関心事である。しかし、同じく日常生活に大きな影響を与える「心の健康…
私は「まだまだ若い!」と自分では思っているが、最近は身体の節々が痛くなったり、運動時すぐ疲れるようになったりしてきて、「老い」を否応なく実感することが多くなった。ただし、脳は未だに覚醒状態のままで、特に社会的・人文的な事象に対する興味・関…
以前、NHK教育テレビの健康番組で「運動前のストレッチは逆効果になる場合がある!」と言っているのを聞いたことがあった。その時はあまり気にすることはなかった。しかし、私は現在の職場で実技系のスポーツ教室を担当することがあり、準備及び整理運動…
最近、各種スポーツの世界大会レベルにおいて日本人選手の活躍が目立つようになった。特にバドミントンや卓球等は男女とも世界のトップレベルになってきている。この背景や要因はどこにあるのだろうか。もちろんフィジカルやテクニックのトレーニングの成果…
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催日まで、後580日ほどになった。採用されている各スポーツ種目の代表選手はほとんど決定していないが、特に追加種目として採用された野球やソフトボール、空手等の5競技18種目のスポーツ選手…
2015年にイングランドで開催された第8回ラグビーワールドカップにおいて、日本代表が強豪国の南アフリカに逆転勝利するという奇跡を起こし、予選リーグで3勝するという歴史的快挙を成し遂げたのは、まだ記憶に新しい。あの時は日本国中、大変なラグビ…
近年、各種スポーツ界において指導者によるパワハラや体罰、暴行等の不祥事が頻発している。時代が変わったと言えば、そういう面もあるかもしれないが、一人一人のスポーツ選手やアスリートの人権は本来、尊重されるべき事柄である。にもかかわらず、相も変…
若人のすなる遊びはさはにあれど ベースボールに如 (し)く者はあらじ 子規 夏草やベースボールの人遠し 子規 近代短詩形文学を確立した郷土の偉人・正岡子規は、幼名にかけて「野球(ノ・ボール)」という雅号を付けたり、日本で初めて野球に関係のある短歌や…
先日、妻と近所のスーパーマーケットに買い物に行った時、ある食品の陳列棚を見て唖然とした。その前日、テレビの健康番組で老化防止や長寿に役立つと喧伝されていた食品が、その陳列棚からほとんど姿を消していたのである。健康で長生きしたいという人々の…
運動やスポーツをすることが原因で健康障害を起こす場合もあることについては、前回の記事で触れた。そこで、今回は「運動と健康の関連性」について書いてみたい。 「運動をすれば、健康になれる-。こんなおそろしい思い込みを正すために、私はこの本を書き…
私が体育科教育の実践研究に精力的に取り組んでいた若い頃、書名の付け方とその内容に興味をもち、面白半分で購入した本がある。…それは、ユーモア・スポーツ短編小説集『体に悪いことしていますか』(清水義範著)である。 著者の清水氏は、昭和22年生ま…
前回の記事にも書いたが、私は地元の国立大学教育学部附属小学校に勤務していた頃、主に体育科の実践研究に取り組んでいた。しかし、私が中学校及び高等学校の教員免許状で認定されているのは社会科なので、体育科は専門外であった。つまり、私は「スポーツ…
今、スポーツの世界でこれまでの常識とは大きく異なる身体の使い方、トレーニング法が広まっている。 その先鞭をつけた一人が、「『筋肉』よりも『骨』を使え!」(甲野善紀・松村卓著)の対談者の一人である甲野善紀氏。甲野氏は、スポーツの常識である「筋…
現在、私が勤務している「生涯スポーツ社会の実現を図ることを目的とした事業を行う公益財団法人」では、年間を通して様々なスポーツ教室を開設したり、各種のスポーツ活動を普及したりする事業を開催している。その中で、幼児から高齢者までの多世代の県民…
私は20代後半頃まで、社会や世間のしがらみの中で生きざるを得ない不自由で受動的な生き方を受け入れながらも、そのプレッシャーによって惹き起こされる窮屈さに辟易としていた。その当時の私を今から振り返ってみると、「もっと自由に主体性をもって生き…
私たちは普段「子どもの成長には、親による子育てや教育の在り方が大きく影響してい る。」と思っている。ところが、この一般常識を否定するように「子育てや教育は子どもの成長には関係ない!」と主張している新書『言ってはいけない~残酷すぎる真実~』(…
多汗についての悩みを呟いているツイートを見て、つい私は自分の経験を踏まえた考えをリツィートしてしまった。「汗かき」の人には、そうでない人には分からない悩みがいろいろとあるので、多少でも気休めになればいいかなと思ったのである。 私は自分のこと…
先日、第10回伊丹十三賞を受賞した歴史学者・磯田道史氏の記念講演を、松山市にある子規記念博物館において拝聴する機会を得た。講演内容は、地元の史跡「湯築城」(湯月城とも書く)や「松山城」の特徴やそれらを築城した「河野通盛氏」や「加藤嘉明氏」…
「人生100年時代」と言われるようになり、ますます「健康」に対する人々の関心は高まる一方である。「健康」に関するテレビ番組や雑誌類など、やや氾濫気味の様相を呈していると思う。そのような中、勤労者の多くは定期の健康診断(以下、健診)結果や人…
はじめまして。「もしもし雑学通信社」のカメちゃんです。私は若い頃から「人生、いかに生きるべきか」という哲学的な問いを持ち続けて生きてきました。また、職業的には、「教育」や「スポーツの普及・振興」に携わる仕事をしてきて、今までの人生に対して…