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「人生・生き方」「教育・子育て」「健康・スポーツ」などについて考え、雑学的な知識を参考にしながらエッセイ風に綴るblogです。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

主人公が未だに偏見や差別が残る「屠殺(とさつ)」という仕事を選んだ理由は?~佐川光晴著『生活の設計』を再読して~

前回の記事で、「神道」における「穢れ」という概念とそれを「祓う」という意味について綴った際に、中世社会になり仏教思想や陰陽道が浸透することによって、特定の人々を「穢れを有する人々」として扱うようになり、それらの人々を排除・差別しようとする…

「穢れ」という概念とそれを「祓う」ことの意味について考える~イースト・プレス発刊『あらすじとイラストでわかる 神道』を参考にして~

「神道」の基本的な事項についてもう少し学んでみたいと思い、馴染みの古書店で初心者向きの本を探していて見つけたのが、次のような章立てで構成されている『あらすじとイラストでわかる 神道』(イースト・プレス発刊)であった。 ○ 第一章「神道の歴史と…

「神道」って、宗教なのかな?~島田裕巳著『神道はなぜ教えがないのか』から学ぶ~

前回と前々回の記事において、『神々の乱心(上・下)』(松本清張著)と『松本清張の「遺書」―『昭和史発掘』『神々の乱心』を読み解く―』(原武史著)を取り上げ、「清張の天皇制観」の2つの視点について綴った。特に前回は、「シャーマニズム的」な視点…

「松本清張の天皇制観」を探る②~松本清張著『神々の乱心(上・下)』と原武史著『松本清張の「遺言」―『昭和史発掘』『神々の乱心』を読み解く―』を読んで~

今月13日(日)の午後に放送された読売テレビの「そこまで言って委員会」のテーマは、「皇室」であった。その中で「皇位継承」や「女性・女系天皇」について取り上げた議論は、とても興味深く大いに学ぶことがあった。と言うのは、「男系男子の継承」を尊…

「松本清張の天皇制観」を探る①~松本清張著『神々の乱心(上・下)』を読んで~

以前の記事で無宗教だと自認している私が日常的に親しんでいるのは「仏教」だと綴ったことがあったが、前回の記事で神社で執り行われた孫Mの「お宮参り」の行事について触れた時に、よく考えれば「神道」もあるなあと意識した。ただし、戦後生れの私などは…

生誕110日目を迎えて、やっと孫Mの「お宮参り」と「お食い初め」、そして「記念撮影」をすることができました!

今年の梅雨入りは例年より早かったにもかかわらず、雨が降らない日が多く「空梅雨」の様相を呈している。雨嫌いの私にとって、これは大変ありがたいことである。つい先日の6月6日(日)も、午前中は薄曇りの晴れで気温も23℃程度だったので、屋外でも過ご…

悪人こそ、阿弥陀仏の救いの本当の対象?~ひろさちや著『生き甲斐なんて必要ない―ひろさちやの仏教的幸福論―』から学ぶ~

前回、柳美里氏が著した『JR上野駅公園口』を取り上げて記事を綴った際に触れなかったが、私の心の中で気になっていることがあった。それは、主人公の男性(カズさん)の息子の浩一が亡くなった時に浄土真宗に基づいて行われた葬儀やその教義等について克…