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「人生・生き方」「教育・子育て」「健康・スポーツ」などについて考え、雑学的な知識を参考にしながらエッセイ風に綴るblogです。

久し振りに学校経営や教育、学習等の在り方について語り合う充実感を味わった!~その1~

 今の仕事を初めて1か月が過ぎ職務内容や職場体制等に慣れてきたが、歳のせいか自宅で読書をしたりブログを書いたりする時間を確保するのが難しい。当ブログの多くの記事は私の課題意識に基づいて読んだ本の所感をまとめるものが多いが、今の生活リズムのままだと読書をする精神的・時間的な余裕がないのが実情である。もちろん、身近な生活事象のエピソードや仕事の関係で体験したり知り得たりした情報等を取り上げた記事も何度となく投稿してきた。だから、ここ当分の間、投稿する記事は私の身の回りで起きた出来事の中で特に心に残ったことを中心に書いていこうと考えた。折角、当ブログを立ち上げてから約1年9か月続けてきたので、何とか継続していきたい。そんな考えや思いで書いていこうと思っているので、当ブログを愛読してくださっている奇特な読者の皆さん、それでもよかったらこれからも読んでくださいネ。よろしくお願いします。

 

 と言うことで、今回は年休を取った本日、少し時間的なゆとりができたので、最近の出来事の中から私の心に一番強く残ったことを綴ってみようと思う。…

 

 1週間ほど前の土曜日に自宅近くの喫茶店で、教職最後の勤務校D小学校で私の学校経営を中核的に支えてくれた当時の教務主任のH先生と、3時間ほど語り合う機会を得ることができた。当日たまたま立ち寄った近くのTSUTAYAで偶然出会い、久し振りで語り合わないかと私から誘った。そのH先生との語り合いの中ではD小学校時代の思い出話に花が咲き、当時の私の学校経営や教育に対する思いや考えなどがメラメラと蘇ってきた。私は懐かしく熱い思いがさらに募ってきたので、校長の私を補佐し苦楽を共有した当時の教頭I先生とも今度は語り合いたくなって、その旨をラインで連絡した。そして、先日の日曜日には同じ喫茶店で、何と5時間ほどI先生と久し振りに学校経営や教育、学習等の在り方について語り合うことができた。まあ、語り合うと言っても、ほとんどの時間は私がしゃべっていたと思うが、本当に充実した時間をもつことができた。

 

 本年度校長に昇任したH先生との語り合いの中では、私は子どもたちや教職員を取り巻く教育環境を整備する校長の戦略等について話した。一つ目は、D小学校の前任校だった同じ市内のM中学校で起こった部活動中の砲丸事故に関連して、校長の私が対応した事例について。陸上部のある男子生徒が利き手ではない方の手(身体バランスを保つ練習方法の一つ)で投げた砲丸が、同部の女子生徒の後頭部に直撃して出血するという事故(幸いなことに結果的には数針を縫う程度の軽傷で済んだ事故)が起きた際、その危機管理対応の一つとして、私は部活動顧問たちに対して自分の部で起こり得る潜在的危険を洗い出して、その対応策を講じるよう指示した。その中に柔道部からこんな潜在的危険内容と対応策が出てきた。「柔道練習のために設置している畳の端が経年劣化によって一部破損しているので、そこに足を取られて怪我をする可能性がある。この数年間、市教委にも修繕依頼をしているが、緊急を要しないとの回答があったため、手作りので簡易修繕をしている。」という旨。私は、すぐに現場を確認。破損している箇所は大きく欠けており、危険極まりない。そこで私は、砲丸事故の事後処理も概ね済んだ頃合いを見計って、市教委の学習施設課長の所へ直接行き、「砲丸の事故に際しては大変御迷惑をお掛けしましたが、今後は学校設備や備品等の不備により事故が起きたら世間的な非難はより大きなものになるので、何とか早急に畳の修繕をしてほしい。」という旨のお願いをした。すると何と、間もなく市教委は「全ての畳を新調する」という措置を取ってくれたのである。正に「災い転じて福となす!」という事例であった。

 

 二つ目は、D小学校・体育館の破損していた暗幕が修繕されるようになった事例について。私が着任したD小学校は、次年度に開催される「四国造形教育研究大会」の会場校の一つになっていた。したがって、校内研修活動も当然、図画工作科の授業研究が中心になっており、研究大会当日の公開授業に向けて、先生方は新しい発想の題材開発にも余念がなかった。ちょうどそんな折、地元のD温泉本館改築120周年記念事業が「まちづくりとアートの融合」というテーマで企画された。私は、地元小学校としてこの記念事業に積極的に参画することで、学校の教育目標「自己をひらき、共につくる○○っ子の育成」の実現を図るとともに、「家庭や地域社会との連携」をより深めようと考えた。その結果、多くの著名なアーティストを学校へお招きすることができ、時には図画工作科の授業へも参画していただく機会を得た。その中で、「動く光源による影絵」を題材にした研究授業に、“光”を専門とするアーティストを招聘することがあった。授業当日は地元のテレビや新聞等が取材してくれる運びになったので、授業会場を体育館にすることにした。しかし、“光”の効果を最大限生かすためには体育館の空間を真っ暗にする必要があった。私は「以前から再三、依頼をお願いしていた暗幕の修繕を、この機会にぜひお願いしたい。」と何度も市教委の学習施設課へ要請した。最終的には、市のS教育長と直接面談する機会が得られたので直訴した。結果は、「全面的に暗幕を修繕する」という措置を取ってくれたのである。「チャンスを逃すな!」という事例であった。

 

 私は、新任校長のH先生に「教育環境の整備だけではなく、学校経営において常にマイナスをプラスに転じる発想をもつこと、チャンスを逃さない心構えをもつことなどの大切さ」を夢中になって語っていた。H先生が子どもたちや教職員、そして保護者や地域の方々から信頼され、愛される校長になってほしいという願いから、つい熱弁を振るってしまったのである。

 

 次に、元教頭のI先生へ語った内容を綴ろうと考えていたが、記事を書く時間がなくなってしまった。それについては、また次回へ…ということで、ここらで今回は筆を擱きたいと思う。でも、次回はいつ書けるかなあ…。