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「人生・生き方」「教育・子育て」「健康・スポーツ」などについて考え、雑学的な知識を参考にしながらエッセイ風に綴るblogです。

「最後の活動期」と言われる70代をどう過ごすか?~和田秀樹著『70歳が老化の分かれ道―若さを持続する人、一気に衰える人の違い―』から学ぶ~

 前回は、久し振りに「健康・スポーツ」のカテゴリーの記事を投稿した。ここ数年は自分の第2の人生をどう過ごしたらいいか、新たに始めた特別支援教育指導員の仕事をどうしていけばいいか、また二人の孫とどう関わったらいいかなどについて考えることが多く、「人生・生き方」や「子育て・教育」のカテゴリーに関する記事の投稿が多くなっていた。その間、「健康・スポーツ」について関心がなくなった訳ではないが、コロナ禍でテニスコートの使用が制限されたために、還暦を過ぎてから始めた「硬式テニス」をする機会がなくなってしまったことも影響して、趣味としての「スポーツ」の実践から遠ざかってしまった。また、今年は「腰椎脊柱管狭窄症」による左脚の裏側と臀部の痛みやしびれが起きたり、新型コロナウイルスに感染して自宅療養をしたりして、「健康の保持」のために続けていた食後のウォーキングの中断を余儀なくされたことも影響してか、「健康・スポーツ」の話題を無意識に避けていたのかもしれない。

 

 前回の記事で、再開した食後のウォーキングに関する本を紹介しながら、改めて「健康の保持」や「加齢による心身の変化」について考えるようになった。そんな時に目にしたのが『70歳が老化の分かれ道―若さを持続する人、一気に衰える人の違い―』(和田秀樹著)だった。私は今年10月の誕生日で満68歳になり、いよいよ古希を目前にする年齢になってきた。しかし、まだ働く気力が旺盛で、「腰椎脊柱管狭窄症」が原因だと思われる左脚の裏側と臀部の痛みやしびれもあまり気にならないようになり、身体的にも健康である。だから、まだまだ老け込むのは早すぎる。最近は「さて、70代になったら、どのように生きようか。」と前向きに考えることもあり、本書のタイトルは否が応にも私の興味・関心を惹き付けたのである。

 いつものように就寝前後の時間を利用して、本書を少しずつ読み継いでいき、つい先日読了した。内容的には、今までに心掛けてきたことやテレビなどの健康番組で情報として提供されていたことなどが多かったが、「なるほど」と納得することもあった。今回は、それらの内容を紹介しつつ、私なりの「70代の生き方」のイメージを示してみようと思う。

 

 一つ目の内容は、70代というのは、意欲的に身体を動かしたり、頭を使ったりしないと、すぐに要介護になってしまうリスクがあるということである。特に「意欲の低下」こそが、老化で一番怖いとのこと。そして、この「意欲の低下」を防ぐには、日々の生活の中で①前頭葉の機能と、②男性ホルモンを活性化することがとても重要であることと強調されている。具体的に①に関しては、「引退」などということはことさら考えず、社会と関わったり社会に役立ったりする活動をすることや、「変化のある生活」をすること、「アウトプット型」の勉強スタイルを取ることなどが大切。②に関しては、幸せ物質と言われるセロトニンや男性ホルモンの原料になるコレステロールを増加させるために、「肉を食べる」「陽の光を浴びる」などの習慣を身に付けることが大切なのである。これらの「意欲の低下」を防ぐ具体的な対策は、今までにも私が実践してきたことであり、その結果も現れていると思っているので、今後も継続していくつもりである。

 

 二つ目の内容は、「運動機能の維持」や「身体の健康保持」について。70代になると、運動の負荷をかけすぎると身体を逆に弱らせてしまったり、激しい運動をすると身体を酸化させて老化を速めてしまうので、「散歩」(ウォーキング)や「太極拳」等のゆるい運動が最適であるということ。また、転倒のリスクを減らすために、自宅室内の動線に合わせて手すりを付けたり、服用している薬の見直しをしたりすることが大切であること。さらに、必要以上のダイエットはせずに、食べたい物を食べて免疫機能を高めることが大切なのである。これらの「運動機能の維持」や「身体の健康保持」の具体的な対策も、私たち夫婦は今までに実践してきており、その効果も現れていると思っているので、今後も実践していくつもりである。

 

 最後に今までにあまり意識して取り組んでいなかったことについて。それは、私は職場での健康診断は受けているが、心筋梗塞脳梗塞を予防するための「心臓ドック、脳ドック」は今まで受診してこなかったことである。70代になったら、定期的に受診するようにしようと思っている。それと、大病を患った時には、担当する臓器のスペシャリストである大学教授という肩書の医師をあまり信用しないで、自分なりに信頼できる統計データや実際の長寿者の知恵等の情報を収集したり、別の医師のセカンド・オピニオンを聞いたりするなどの努力を惜しまないようにしたい。また、話しやすく自分と相性の合う医師を選ぶということも大切なことなので、偉そうにしている医師、自分の治療を押しつけてくる医師、患者の話に耳を傾けない医師等と出会った場合は遠慮なく別の医師を選ぶようにしようと考えている。

 

 今後起きることが予想される、退職、肉親との死別、認知症の発病等の「70代の危機」を乗り越えるために、常に「心身の健康」に配慮しながらも決して無理なことをしたり、ある考え方にこだわり過ぎたりしないで、自分だけでなく周りの人々のために尽くす生き方をしていこうと、心の中でそっと決意している。