2019-01-01から1年間の記事一覧
前回の記事において、2月のNHK・Eテレ「100分で名著」で取り上げられているオルテガ著『大衆の反逆』のテキストの中で講師の中島岳志氏が解説している内容をまとめながら、西部邁氏の主張について言及した。その記事を執筆している時に、昨年1月に…
前回の記事で、2月のNHK・Eテレの「100分de名著」で取り上げられている『大衆の反逆』のテキストに書かれている内容、特に第2回(2月11日放送分)「リベラルであること」の中島岳志氏の解説内容について触れた。そこで今回は、その最終回になる…
現在の我が国の政党政治の対立軸はアメリカに倣って「保守」対「リベラル」という構図になっていると、私を始め多くの国民は認識していると思う。つまり、「保守」と「リベラル」というのは、主に政局的に対立する考え方や立場であると暗黙の内にとらえてい…
前回の記事では、「ワークアズライフ」の生き方や「学び続けること=仕事をすること=生きること」の三位一体論の考え方を一人一人の国民に保障するためには、これからの学校教育の在り方はどうあればよいのかという問いを発したところで締めくくってしまっ…
近年、「生涯学習」という言葉を見聞きすることが多い。元々は学校期以後の教育全般については「社会教育」という言葉で表現していたが、昭和40年にユネスコのポール・ラングランが初めて提唱した「生涯教育」という言葉によって、「社会教育」という概念…
当ブログを開設して約2か月半経過し、記事の投稿数も50を超えた。当初から私は投稿数が50に達したら、それまでの当ブログの運営方針を見直そうと思っていた。 そこで今回は、開設した際におぼろげながら立てたブログ運営方針や、現在までの運営状況等を…
ここのところ、障がいのある子や運動の苦手な子に対する指導法の工夫例について書く記事が続いた。その要締は、「個々の子どもの障がいや発達の特性や行う運動の構造的な特性を踏まえて、少し努力すれば達成する課題を設定して解決させながら、ステップ・バ…
前回の記事で、ある方の「水泳教室」の実践記録に基づいて、障がいのある子や運動の苦手な子に対する指導法の工夫例を取り上げた。そこで今回は、今から3年半ほど前にある授業研究会において公開された小学校体育科の水泳学習の授業展開や、助言者として参…
前回と前々回の記事で、小学校体育科の公開授業の展開概要や参観所感について書いた。その際に、アダプテットスポーツの特性や教育的意義について述べ、その考え方は障がいのある子や運動が苦手な子に対する指導・支援の在り方を再考する上で有効であること…
前回の記事で、地元の国立大学教育学部附属小学校で開催された本年度の教育研究大会における体育科・公開授業について取り上げた。私は現職の時、当附属小学校に15年間勤務したことがあり、退職後も毎年度この教育研究大会に参加している。そして、その参…
今月1日(金)と2日(土)の両日に地元の国立大学教育学部附属小学校で、本年度の教育研究大会が開催された。私はその二日目に公開された6年生の体育科授業「シッティングバレーボール!―共生・共汗・共働―」を参観するとともに、その後の分科会にも参加…
「医者の本音・ホンネ」シリーズの記事は、前々回で取りあえず締め括るつもりだったが、一昨日たまたま立ち寄った古本屋で『「平穏死」という選択』(石飛幸三著)という本を見つけた。パラパラとページをめくって斜め読みをしてみると、ある意味の「自然死…
先日、夕方のニュースで、北海道の小樽運河にある赤レンガ倉庫の冬景色が映し出された。私はつい懐かしい感情が湧いてきた。というのも、今から2年ほど前の晩秋に私たち夫婦が翌春に結婚を控えた二女と一緒に道南地方へ旅行した時、当該の場所を訪れていた…
前回の記事で取り上げた『どうせ死ぬなら、「がん」がいい』の読書経験をきっかけにして、その著者の一人である中村仁一氏が2012年1月に出版して50万部を超えるベストセラーになったという『大往生したけりゃ医療とかかわるな~「自然死」のすすめ~…
前回の記事の最後に、がん治療に関する「医者の本当のホンネ」を知りたいと書いたが、私のその願いを叶えてくれそうな本を見つけた。それは『どうせ死ぬなら「がん」がいい』(中村仁一、近藤誠著)という新書である。 著者の一人、中村仁一氏は1940年生…
前回の記事で、『医者の本音―患者の前で何を考えているのか―』(中山祐次郎著)という本を取り上げた。その矢先、何気に私の書斎(と言えるほどの広い部屋ではないが…)にある書棚を眺めていたら、同名異字の『医者のホンネ』(柴田二郎著)という本を見つけ…
本年1月5日の記事の中で、医者の中には患者に対して傲岸不遜な態度を取り、心を傷つけるような〈言葉〉遣いをする者が少なからず存在する実例を踏まえて、医者に対する批判的意見を述べた。実際に私自身に起こった出来事だったので、その時には「一体全体…
前回の記事で、車いすバスケットボールという障がい者スポーツ(パラスポーツ)体験に触れた内容を取り上げた。その記事を執筆中に、1年ほど前にある研修会で体験したことを思い出したので、今回はその時の体験内容と所感を思い出しながら書いてみたい。 あ…
今月19日(土)の午後、本県の身体障がい者福祉センターにおいて、オリンピアン・パランピアンとスポーツを楽しむ「ジャパンスポーツフェスタin○○~スポーツでみんなの笑顔をつなごう~」(障がい者スポーツ理解促進フェスティバル)が開催され、私も一市…
平成29年に策定された「第2期スポーツ基本計画」を受けて、昨年3月にスポーツ庁より『スポーツ推進アクションガイド』が策定・公表された。本ガイドの目的として「スポーツの魅力や意義を国民に知ってもらうこと、スポーツ参画の阻害要因に対するアプロ…
今月12日の午後、私が青年期以来、敬愛し続けてきた哲学者の梅原猛氏が93歳で死去された。心よりご冥福をお祈りしたい。 梅原氏は、立命館大教授や京都市立芸術大教授、同大学長を歴任され、国際日本文化研究センター設立に尽力し、初代所長を務めた。ま…
ここ数回の記事で、「ウォーキング」がどの世代にも親しみやすい運動であることとか、目的別の「ウォーキング」の効果的な活用法とかについて言及してきた。そのような中、休日に近くの書店を訪れて何気なく気になる本を探していた時、『やってはいけないウ…
昨年2月にスポーツ庁から公表された平成29年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」に目を通す機会があった。本調査は昭和54年度から概ね3年ごとに実施してきた「体力・スポーツに関する世論調査」を踏襲するもので、「スポーツの実施状況等に関…
私は約10年前から夕食後、妻と共に50分間ほどのウォーキングをしている。始めたきっかけは、当時受けた人間ドックの検査結果で「高脂血症予備軍」と診断されて、その予防法の一つと考えたことによる。高脂血症を予防する第一歩は、動物性脂肪を取りすぎ…
東京都に設立している「総合型地域スポーツクラブ」は、創設までの経緯や諸事情を鑑み、敢えて「総合型」という冠を省いて「地域スポーツクラブ」と称している。その『東京都の地域スポーツクラブに関する平成29年度調査研究報告書』(公益財団法人・東京…
もう2年9か月ほども前になるが、平成28年4月に発生した「熊本地震」は最大震度7を観測し、熊本県内に甚大な被害をもたらした。そのような状況下、熊本県の「総合型地域スポーツクラブ連絡協議会」(SCS火の国クラブネット)は復旧・復興に向けて立…
前回の記事で紹介した「総合型地域スポーツクラブ」(以下、「総合型クラブ」)には、「健康寿命の延伸」や「地域スポーツ環境の充実」、「地域コミュニティーの再生」、「地域経済の活性化」等という我が県の政策課題を解決する役割が秘められていると私は…
「総合型地域スポーツクラブ」(以下、「総合型クラブ」)という名称を聞いたことがある人はまだまだ少ないのではないだろうか。 そこで今回は、「総合型クラブ」の理念と我が県内の現状について書いてみたい。 「総合型クラブ」とは、「地域住民が生活する…
新年早々、プロテニス界から朗報が入ってきた。現在、世界ランキング9位の錦織圭選手が、ブリスベン国際テニスを初制覇し、2016年2月のメンフィス・オープン以来約3年ぶりとなるツアー大会通算12勝目をマークしたのである。優勝賞金約992万円を…
箱根駅伝の総合5連覇に挑んだ青山学院大学だったが、復路は優勝したものの往路の誤算が響いて結局は2位に終わってしまった。総合優勝は東海大学。同大学は往路も復路も2位だったが、全ての選手が自分の持てる力を出し切って走り、まさに総合力によって4…