ようこそ!「もしもし雑学通信社」へ

「人生・生き方」「教育・子育て」「健康・スポーツ」などについて考え、雑学的な知識を参考にしながらエッセイ風に綴るblogです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

看護科の学生を対象にした「役に立つ読解力を身に付けよう」という特別講義を行いました!

今月21日(火)の午後、地元の市立大学看護学部看護学科の1回生35名を対象にした特別講義「役に立つ読解力を身に付けよう」を行った。教室空間で教科の授業を行ったのは、何年ぶりだったろうか。小学校の教頭職の時、「習字」の授業を行って以来だから…

「ミドルリーダーとしての役割と心構え」というテーマで講話しました!

今月17日(金)の午前中の約1時間、40歳に達した中堅教員を対象にして「ミドルリーダーとしての役割と心構え」というテーマで講話をした。私なりに長い教職経験の中で培ってきた教育観や学習観、そして今まで折に触れて展開してきた教師論や学校論等を…

可塑性のある素材との遊びで育まれる豊かな情操!~孫Hの近況報告~

お待たせしました。誰も待ってないか!(独り言の突っ込みです)2週間ほど休んでいた当ブログを再開!! 当ブログを休んでいる間、世間的には10連休のゴールデンウィークも終わり、その成否や功罪などについての世論調査の結果を報じるニュースをマスメデ…

しばらく当ブログを休みます!

「平成」と「令和」をまたぎ、世間的には10連休のゴールデンウィークの真っ只中なのに、私は慌ただしい日々を送っている。というのは、「平成」の終わりが目前になってきた先月中旬以降、「教育」に関する講義依頼が複数あり、今、その用意や準備等に追わ…

東京都の地域スポーツクラブに関する調査研究報告書(平成30年度)の内容について

「東京都の地域スポーツクラブに関する調査研究報告書(平成30年度)」は、東京都の地域スポーツクラブ(以下、クラブ)の実態や地域住民の意識を把握し、クラブの課題解決や会員拡大に向けた基礎資料を作成することを目的に、国立大学法人筑波大学体育系 …

健康を守るための「腸内環境」の整え方とは…~辧野義己著『大便通』から学ぶ~

「えっ、これって血便じゃないの!?」 夜中、自宅のトイレの中で私は初めての下血を経験して、つい不安な気持ちを抑えきれず、つぶやいてしまった。 今から約5年前、教職最後の年度が始まった矢先、本県の教育研究団体の会長に選任されて1週間ほど経った…

たまにはエッセイ集を読むのも、いいなあ…~南木佳士著『からだのままに』を読んで~

なかなかエッセイ風の文章が書けない!題材によってはどうしても論文的な文章になるのはしかたないとして、それ以外の題材でもついつい硬い文章になってしまう…。当ブログの記事を書く際、なるべくエッセイのように肩に力の入らない気軽な文章にしようと思っ…

約20年前にチャレンジした「小学校教育の大改革!」の内容とは…(2)~地元の国立大学教育学部附属小学校の研究開発内容の概要~

前回は、私が現職の時、地元の国立大学教育学部附属小学校に勤務していた頃のことを記事にした。今から約20年前、文部省(当時)から研究開発学校を委嘱されて取り組んだ「小学校教育の大改革!」とも言うべき研究内容の概要の一部を紹介したのである。 そ…

約20年前にチャレンジした「小学校教育の大改革!」の内容とは…(1)~地元の国立大学教育学部附属小学校の研究開発内容の概要~

前回と前々回の記事で、苫野一徳氏が最近著した『「学校」をつくり直す』から学んだことをまとめた。その提案内容の概要についてはそれらの記事に目を通してほしいが、敢えて思い切って要約すれば、次のようなことになる。 今までの学校教育のシステムは限界…

小学校をもっともっと幸せな環境にする道筋とは…(2)~苫野一徳著『「学校」をつくり直す』から学ぶ~

「みんなで同じことを、同じペースで、同質性の高い学級の中で、教科ごとの出来合いの答えを、子どもたちに一斉に学ばせる」という今日の学校教育のシステム的な問題を解決する一つの方向性が、「探究」をカリキュラムの核にすること、つまり「学びのプロジ…

小学校をもっともっと幸せな環境にする道筋とは…(1)~苫野一徳著『「学校』をつくり直す』から学ぶ~

以前に私が高い教育的な関心をもって読んでいた『どのような教育が「よい」教育なのか』と『教育の力』の著者・苫野一徳氏が、最近『「学校』をつくり直す』という新書を発刊した。本書は、システムとしての学校教育の在り方を問い直し、「小学校を、本気で…

「特別の教科 道徳」の実践的な内容について考えたこと~竹田青嗣氏と苫野一徳氏という二人の哲学者による対談内容から学ぶ(2)~

前回の「特別の教科 道徳」に関する理念的な内容に引き続き、今回は実践的な内容の根本的な考え方について、『授業づくりネットワーク』(第28号/2017年)における竹田青嗣氏と苫野一徳氏という二人の哲学者による巻頭対談「全面実施目前、『道徳』の本質を…

「特別の教科 道徳」の理念的な内容について考えたこと~竹田青嗣氏と苫野一徳氏という二人の哲学者による対談内容から学ぶ(1)~

新元号が「令和」と決まり、各種のマスメディアには新しい時代の到来に向けた夢や希望を語っている国民の声が取り上げられている。一方、そのような祝賀ムードに溢れた雰囲気の中、各地から満開の桜の下で「お花見」を楽しむ庶民の姿が、テレビ画面に映し出…

「parkrun」(パークラン)という運動イベントのこと、知っていますか?

4月6日(土)の午前中、東京の二子玉川で日本初の「parkrun」(パークラン)が開催されるらしい。また、それ以降に開催する予定で準備が進んでいる地域が、神奈川・湘南、千葉・柏の葉、大阪・深北緑地、そして私の住んでいる愛媛・松山の4か所となってい…

「胃弱」が意味することについて~「100分de名著」における夏目漱石著『道草』に関する解説内容から学ぶ~

3月のNHK・Eテレ「100分de名著」で取り上げられていた「夏目漱石スペシャル」の放送はもう終わったが、前回の記事はその第2回放送分、『夢十夜』に関する阿部公彦氏の解説内容から学んだことを綴った。そして、私がそのブログ更新についてTwitterで呟…

「ネガティブ・ケイパビリティ」のもつ意義について~「100分de名著」における夏目漱石著『夢十夜』に関する解説内容から学ぶ~

3月のNHK・Eテレ「100分de名著」は、「夏目漱石スペシャル」。取り上げているのは、漱石が西洋小説の形式と格闘した『三四郎』『夢十夜』『道草』『明暗』の四作である。毎回四作の内の一冊ずつ取り上げて行う放送内容は、NHKアナウンサーの安部みち…

孫にとっての〈ことば〉の世界について考える(2)~浜田寿美男著『「私」とは何か-ことばと身体の出会い-』を参考にして~

前回の記事では、『「私」とは何か-ことばと身体の出会い-』(浜田寿美男著)を参考にしながら、初孫Hにとっての「〈ことば〉の世界」の手前になる「意味世界」形成の構図や道筋について、特に私たちじじばばとHとの間における「三項関係」の具体的な様…

孫にとっての〈ことば〉の世界について考える(1)~浜田寿美男著『「私」とは何か-ことばと身体の出会い-』を参考にして~

今までに何度か、初孫Hの成長の様子を話題にした記事を綴ってきた。最初に綴ったのは、Hがまだ1才3か月の頃の様子であった。その際、Hの有意味言語の発語状態やノンバーバル・コミュニケーションの具体的な姿について触れた。今、Hは2才2か月を過ぎて…

スポーツは見えない?

以前、日本経済新聞に「スポーツは見えない」というコラムが掲載されたことがあった。著者は、美学者の伊藤亜紗氏である。私はこの表題を最初に見た時「??」と思った。「スポーツは見えない」とは、どのような意味なのか。また、「見えないスポーツ」など…

健康づくりに関わる全ての大人に求められることとは…

30年前ぐらいから子どもの「体力・運動能力の低下傾向」が続いていたが、最近はその傾向に歯止めがかかり向上傾向に転じている。しかし、スポーツの基礎となる走・跳・投に係わるテスト項目や握力は依然低い水準とどまっている。特に小学生は跳・投等の「…

どうなる?「総合型地域スポーツクラブ」の登録・認証制度の行方…

前回の記事において、人生100年時代におけるスポーツの役割を考える中で、「スポーツを中心としたコミュニティの構築」の大切さを述べた。その際に触れることができなかったが、その役割を我が国の各地域で担っている団体の一つが以前紹介したことがある…

人生100年時代におけるスポーツの役割とは…

最近の記事において、「教育・子育て」というカテゴリーの中で『日本進化論』(落合陽一著)の内容を取り上げてきたが、今回は「健康・スポーツ」というカテゴリーでも本書を取り上げてみたい。具体的には、本書の第6章「人生100年時代の『スポーツ』の…

薬は飲む方がいいの、飲まない方がいいの、どっち?

今春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、私の住んでいる地域では例年並みらしい。しかし、最近になって私は鼻水が流れたり、目がかゆくなったりする症状が少しひどくなってきた。また、それに付け加えて少し微熱があるように感じた。そこで、花粉症の症状が悪化…

生きていくために大事なことを身に付けるための教育とは…

我が国の学校教育のカリキュラムの基準を示す現学習指導要領の理念は、「生きる力」(確かな学力、豊かな心、健やかな体のバランスがとれた力)の育成であり、この理念は新学習指導要領においても継承されている。そのためには、各学校において「ゆとり」か…

「子育て問題」を解決する新たなコミュニティの動きについて

ここ最近の記事において、初孫Hの成長に伴う私の孫育て経験談を「じじバカ」丸出しで思いのままに綴ってきた。このような記事が書けるのは、孫の両親、つまり長女夫婦が共稼ぎなので、私たちじじババが孫の世話をする機会が多いという事情が背景にある。孫…

より活動的になった孫を見守る「じじバカ」丸出し物語!

作家、エッセイスト、写真家、映画監督という様々な顔をもつ椎名誠氏の私小説のような、エッセイのような本、『三匹のかいじゅう』と『孫物語』を土日にかけて読んだ。二冊とも祖父である著者と三人の孫たちとのつきあいが話の中心になっていて、「じじバカ…

孫が「乗り物」に興味・関心を示す理由と遺伝的な気質について

気が付くと、もう3月に入った。日差しに春めいた暖かさを感じ、何だか心弾むような気分になる。日を重ねるごとに、生命感溢れる季節が近づいてくる。昔から日本人の多くは、この四季の移ろいに対して情緒的に感応しつつ、日々の暮らしを慎ましく営んできた…

孫の「ヒトが人になっていく過程」に感動!そして、感謝!!

今までほぼ1日置きに遊ぶ時間をもつことができていた2才になったばかりの初孫H(男児)に、土・日を挟んだり昨日まで東京へ出張したりするなどが重なって5日間ほど会えなかった。私はこの間、何とも物足りない気分に陥り、寂しさが心に沁み込んでくるよ…

安楽死するための哲学~小浜逸郎著『癒しとしての死の哲学』から学ぶ~

今まで私は、誠実かつ真摯に医療に取り組んでいる医者たちの本音として勧めている「自然死」のことや、西部邁氏の自死の動機としての「尊厳死」的な死生観など、人間の「死に方」について言及した記事をいくつか書いてきた。そこで今回は、その「死に方」の…

「無」の思想とは…~西部邁氏と佐伯啓思氏の「無」についての論争から~

前回、西部邁氏の「自裁死=自殺」の真意について過去に執筆していた記事を再構成して掲載した。その西部氏と40年以上も親交があった、京都大学名誉教授で現在はこころの未来研究センター特任教授である佐伯啓思氏が、『死と生』という近著の中で西部氏の…